はがき&手紙等郵便代も10月1日から、はがきは63円が85円に、手紙は84円が110円といずれも3割以上の値上げです。日々の生活にかかる費用がどんどん増える中、老後の資金に対する不安はさらに大きくなっています。
参照:帝国データーバンク
定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年10月|株式会社 帝国データバンク[TDB]
高齢者世帯のおよそ4割が年金だけで生活していますが、2023年の消費者物価指数が3.1%である一方、年金の増加率は2.4%と、実質的に減少しています。これは「マクロ経済スライド」という仕組みによるもので、物価が上がる一方で年金が物価に追いつかず、現実的には年金だけで生活を維持することが難しくなっています。
さらに光熱費、介護保険料などの固定費が上がり続けている今、予測できない出費に対する備えを持たなければ、生活が行き詰まる可能性が高まります。NISAやiDeCoなどの投資で資産を増やす選択肢もありますが、下落のリスクもあり100%運用利益を保証するものではありません。
そのため、確実に収入を得る手段として、時間を労働に変えること、つまり働くことが、今後の生活を支える上で重要な選択肢となると思います。
家族や生活のための仕事から、50歳代はある程度一段落し働き続けることを前提にしても、できれば自分の好きなこと得意なことを仕事に、あるいは社会貢献など生きがいを仕事に求める傾向があると思います。 しかしながら、歳を重ねれば重ねるほど就業の選択の幅が厳しくなり65歳を境に急激に狭まります。
その時の選択肢として、50代から65歳まで本業と兼業しつつ極小=マイクロ起業の準備・検証をして、将来の第二第三の定年リスクに備える方法は、万が一うまく行かなったとしても元の再就職活動に戻るだけですので、いづれの結果になったとしても納得できるアプローチなのではと思います。
また、起業は単なる金銭的な利益だけではなく、社会とのつながりを持ち続ける手段としても有効です。年齢を重ねるにつれて、社会的なつながりを保つことが難しくなるケースもありますが、ビジネスを通じて他者と交流することは、精神的な充実感にもつながります。さらに、マイクロ起業であれば、大規模な初期投資は必要なく、自分のペースで事業を進めることができるため、リスクも低減されます。
最終的に、私たちは老後を見据えて、自分自身の生活を守るためにどのような手段を取るべきかを慎重に考える必要があります。年金だけに頼るのではなく、自分の時間を労働に変える、つまり生涯現役で働き続けることこそが、確実な未来を築くための鍵となると思います。 起業という選択肢を検討することで、想定外の出費にも対応できる力を身につけ、老後の不安を少しでも軽減することができるのではと思います。