「可愛い子には旅をさせよ」という言葉がありますが、それは自分の子どもに新しい挑戦や独立心を持ち、豊かな経験を積んで欲しいと言う親心が込められていると思います。 

同じように、これまで一生懸命に歩んできた自分から、折り返しの50代、第二の人生を迎え、ある意味生まれたばかりの自分に、新たな人生の旅について語りかけてみてはいかがでしょうか。

30代や40代の多くの方々は、家族を支えるため、あるいは子どもの教育費を稼ぐために、好きなことや得意なことを後回しにして仕事に励んできたのかもしれません。そのため、自分の情熱や得意分野を追求する時間は限られていたのではと思います。しかし、50代に入り、子どもが卒業や就職、独立して生活が落ち着き始めた今こそ、これまでとは違った視点で「セカンドライフ」を設計する絶好の機会が訪れていると思います。
好きなことや得意なことを生かして、新たな事業を立ち上げたり、社会貢献活動に参加したりすることで、自分の生きがいを見つけ、充実した毎日を送ることができるのではと思います。

ただ、大きなリスクは避けなければなりませんので、現業があるうちに準備を整えることが重要だと思います。 また、初期投資金額も最小に抑えられ、万が一起業がうまく行かなかったとしてもリスタートできること、ご家族、パートナーの理解が得られることが重要なポイントになると思います。

もちろん、これまで築いてきたキャリアや実績、経験も重要です。その経験を活かせるからこそ新しい挑戦に取り組むことができると思います。ただ、新たな環境に飛び込むには、これまでの仕事のやり方や考え方に固執せず、柔軟な発想と心構えを持つことも求められます。たとえば、ニューノーマル、ダイバーシティ、インターネットスキル、AIの活用等、さらに家族のことで言えば、家事や介護の分担など、現代社会の変化に対応していくことが必要になってくると思います。

継続雇用という形でのチャレンジも可能ではありますが、再雇用の条件、職場環境、加えて、経験上65歳を過ぎると就労の選択肢が減り、70歳を迎える頃にはさらに限られてくる現実があります。管理人、介護系、フィールドワークであれば求人は少なくはないと思いますが、収入以外に生きがいなどをモチベーションにしたい方、また体力的に不安のある方には厳しい現実と、70歳以降もセカンドライフが続くことを考えると収入が年金だけになることは避けたい感じがします。

其れゆえ起業という選択肢が大きな魅力を持っていると思います。定年を気にすることなく自分のペースで働き続けられ、仕事を通じて新たな仲間やコミュニティともつながることができます。起業のメリットは、自分が楽しんで働くことで、家族や周囲の人々にも喜びを与えることです。新しいことに挑戦する姿は、家族との関係をも改善し、新たなコミュニティを築くことで、家庭内の関係性も変わるかもしれません。各自が自分の時間を持つことで、家で過ごす時間がより充実し、家庭内のストレスも軽減されるのではないでしょうか。

家族にきちんと伝えたいのは、稼ぐためだけの起業ではなく楽しみながら、年金だけでは不足する生活費を生涯現役で補填し続けるための極小=マイクロ起業だということになります。 稼ぐことへの過度な期待にならないように理解してもらうことが大事になります。

定年後にある約30年という時間は、人生は単なる「長い老後」ではなく「セカンドライフ」として、これまでの経験を生かして新たな挑戦に踏み出すチャンスだと思います。 若いころにはなかなかできなかった「生きがいや社会貢献のために生きる」ことが、これからは自分のペースでできるのではと思います。社会に貢献する活動や、自分の得意分野を活かした事業、趣味を深めることで社会人生涯現役を目指し、第二の人生をより豊かなものにしていければと思います。 

わたしも早期退職をして起業するときにはものすごく不安になりました。 しばらくは後悔もあり、親の介護、コロナ禍と・・・。 ただ、今は何とか極々小さい事業ですが、個人事業主でテナント業を、法人でコンサル業を、そして年金の3つのポートフォリオで何とか自分らしく社会人現役生活を続けられているのではと思います。 

マイクロ起業コンシェルジュは、重装備で出発するような大掛かりな旅ではなく、ヒッチハイクくらいで出発する旅をイメージしていただければと思いますので、ご家族もパートナーの方も大きな出費=投資に感じることはないのではと考えています。 

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