#2025年の年金制度の変更点と対策

2025年は、日本の年金制度においていくつかの変更が予定されています。特に、支給開始年齢の柔軟化や厚生年金の適用範囲拡大など、高齢者の生活に直接影響を及ぼす改正が含まれています。2025年度の年金制度における減額(支給停止)対象は、主に「在職老齢年金制度」に関連しています。

在職老齢年金制度とは
在職老齢年金制度は、60歳以上で働きながら年金を受給する方の収入が一定額を超えると、年金の一部または全額が支給停止となる仕組みです。具体的には、年金の月額(老齢厚生年金の報酬比例部分)と給与の合計が基準額を超えた場合、その超過分の半分が年金から減額されます。

1.2025年度の基準額の引き上げ
2025年度(令和7年度)より、在職老齢年金の基準額が従来の50万円から51万円に引き上げられます。これは、名目賃金の変動に応じた改定であり、法律や制度の改正によるものではありません。

将来的な基準額の大幅引き上げの検討
さらに、政府は在職老齢年金の基準額を現在の50万円から62万円または71万円に引き上げることを検討しています。これは、高齢者の就労を促進し、人手不足の解消につなげることを目的としています。ただし、これらの引き上げはまだ検討段階であり、具体的な実施時期は未定です。

また、現在の年金制度では、原則として65歳からの受給開始が標準とされていますが、2022年4月以降はさらに繰り下げが可能になり、受給開始を75歳まで選択できるようになっています。これにより、繰り下げた場合の年金額が増額されるメリットがある一方で、健康や就業状況を考慮しながら計画を立てる必要があります。

対策:
ライフプランの再設計: 長く働くことで年金を繰り下げし、受給額を増やす選択肢を検討。
健康管理: 仕事を継続するために健康維持に投資。
年金シミュレーション: 社会保険労務士や金融機関のツールを活用し、最適な受給開始年齢を見極める。

2. 厚生年金の適用範囲拡大
2024年10月からは、現在適用されていない短時間労働者や特定の職種にも厚生年金の加入義務が広がりました。これにより、パートやアルバイトでも将来的に年金を受け取る機会が増えます。

対策:
社会保険加入のメリットを活用: 厚生年金への加入で将来の受給額を増やす。
労働契約の確認: 自身の働き方が厚生年金適用の対象となるか確認。

今からでも出来る節約しながら楽しく暮らすライフハック
セカンドライフの生活を豊かにするためには、無理なく楽しめる節約術を取り入れることが大切です。

  • サブスクの見直し: 不要なサービスを解約し、コスト削減。
  • 地域のシニア向け特典を活用: 公共交通機関の割引や無料講座など。
  • DIYで楽しむ: 家庭菜園や手作りグッズで生活費を削減しながら趣味を楽しむ。
  • シニア向けコミュニティに参加: 地域活動に関わることで、情報交換の場を広げる。

就労の生涯現役をどうするか
長寿化が進む中、「生涯現役」という選択肢が注目されています。

  • ライフワークの確立: 自分の好きなことを仕事にする。
  • 学び直し: 大学や専門学校で新しいスキルを身につける。
  • ボランティア活動: 社会貢献しながら充実した生活を送る。

まとめとして・・・
”定年は組織からの自立”
定年とは、単に会社を去ることではなく、組織からの自立を意味します。本来、仕事とは生きる手段であると同時に、自分の能力を社会に還元する場でもあります。しかし、多くの人は会社という枠組みの中で働くことに慣れ、定年後に何をすればいいのか戸惑うばかりです。私のように組織に依存してきた人ほど、その喪失感は大きいと言えます。

だからこそ、定年を迎える前に「自立」の準備が必要です。自立とは、一人で生きることではなく、自分の強みや経験を活かし、新たな役割を見つけることだと思います。例えば、自分の知識やスキルを活かして、小さくても自分の事業を始めるのも一つの選択肢です。大切なのは、会社に頼らずとも社会とつながり続ける手段を持つこと。

今月東京国際マラソンが開催されました。人生はマラソンに例えられることがありますが、定年後のセカンドライフは、どれくらいのスピードでどんなルートをどんな距離走るのか、人の数だけあると思います。 大事なことは、例え歩いていくにしても自分自身で決めなければならず、出来れば社会人としての経験と知識が豊富で、そして体力的ある程度余裕のある50代の内に準備ストレッチからでも始めることが重要だと思います。

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