2024年11月19日のニュースで、今年11月15日時点で # 「早期・希望退職募集」が2021年以来、3年ぶりに1万人を超えるペースで増加していると報道されました。 今回は、「早期退職金の相場」と「定年退職金の相場」の比較についてです。

出典:2024年の「早期・希望退職」募集1万人が目前 上場企業53社、人数非公開の大型募集相次ぐ | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ

早期退職に応募した場合の退職金は?
早期退職時の退職金相場はどれくらい? 早期退職を検討する際、多くのサラリーマンが最も気になるのは、退職金の相場です。 退職金は、勤続年数や会社の規模、退職方法によって金額が異なります。 特に、早期退職優遇制度を利用すると、定年退職や自己都合退職と比べて退職金が割増される傾向にあります。 例えば、令和5年の厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」によると、定年退職の平均退職金は約1,896万円、一方早期優遇退職の場合は約2,266万円となっています。

早期退職した場合にもらえる退職金の相場を、ほかの理由で退職した場合と比べてみました。

退職理由退職金
早期優遇退職2,266万円
自己都合退職1,441万円
会社都合退職1,738万円
定年退職1,896万円

出典:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」大学・大学院卒(管理・事務・技術職)

厚生労働省の調査によると、勤続20年以上かつ45歳以上の退職者のうち、早期優遇(早期退職)をした人の退職金の相場は2,226万円でした。
この金額は、自己都合・会社都合退職や定年退職よりもやや高め。会社によっては早期退職に応じると退職金の金額が上乗せされるケースもあるため、ほかの理由で退職する場合と比べて高水準の退職金を受け取れる可能性が高くなるようです。わたしも早期退職組ですが、基本給24か月の増額の提示でした。

勤続年数別の退職金の相場額
大企業に勤めている場合(大卒)

勤続年数自己都合退職会社都合退職
30年(52歳)1,707万円1,915万円
35年(57歳)2,163万円2,365万円
38年(60歳)2,269万円2,528万円

中小企業に勤めている場合(大卒)

勤続年数自己都合退職会社都合退職
30年(52歳)654万円754万円
33年(55歳)776万円876万円
定年退職1,092万円

早期・希望退職の退職金が高い傾向あることは理解できると思いますが、会社によっては退職金制度がない場合や、各人の属性、就業規程によって金額は変わってきますので、会社総務、社労士、FPなどに詳細については、逐次ご確認をいただければと思います。 
いずれにしても、50代を迎えられましたら一度はご自身の退職金額の相場のチェックと、早期・希望退職の募集があった場合に備えて、副業・兼業での起業活動など50代にできる準備を整えておかれてはと思います。
 

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