シニア世代にとって、再就職や起業は新たな挑戦と自己実現の機会です。この過程で資格を取得することは、スキルの証明や信頼性向上に繋がる大変有効な手段です。 ただし、選ぶ資格によって効果や適性が異なるため、自分の得意なこと、目標や状況に合わせた選択が重要です。本稿では、再就職・起業に役立つ人気資格上位5つ、その取得概算費用、資格の組み合わせ例、注意点についてお知らせします。
再就職・起業に役立つ資格:人気上位5つ
1.介護職員初任者研修
概要:介護分野で働く際の基礎知識と技術を学習。高齢化社会で需要が高く、再就職・起業ともに有用
費用:3万円~10万円程度
期間:1~3ヶ月
起業例:訪問介護事業や高齢者向けサービス事業
2.管理業務主任者
概要:企業に勤務する際に必要とされる資格であり、マンション管理業者がマンション管理組合等に対して、管理委託契約の重要事項を説明したり、管理事務報告を行うことが独占業務になっている
費用:3万円~7万円(通信講座の場合)
期間:6~8ヶ月
起業例:起業の登録には実務経験が2年以上必要なため、企業への再就職により有利な資格
3.宅地建物取引士(宅建)
概要:不動産取引に必要な専門知識を学習。不動産業界での就職はもちろん、独立して不動産業を営む道も開ける
費用:3万円~6万円(通信講座の場合)
期間:6~8ヶ月
起業例:不動産仲介業や物件管理ビジネス
4.ファイナンシャルプランナー(FP)
概要:資産運用や保険、税金の知識を学び、個人や企業の資産形成を支援します。シニア世代の実体験を活かしやすい資格
費用:2万円~5万円(通信講座の場合)
期間:2~6ヶ月
起業例:独立系FP事務所の開設、セミナー講師活動。
5.行政書士
概要:法務知識を活かし、許認可書類の作成や手続き支援を行います。独立開業を視野に入れる方に特におすすめ
費用:5万円~10万円(通信講座の場合)
期間:6ヶ月~1年
起業例:行政書士事務所の開設
資格を組み合わせるときの参考例
資格を複数取得することで、キャリアやビジネスの幅を広げることが可能です
①「宅地建物取引士」+「ファイナンシャルプランナー」
メリット:不動産取引の専門性と資産運用の知識を組み合わせることで、不動産投資のコンサルタント業や幅広いサービスの提供が可能になります。
起業例:不動産仲介と資産管理を組み合わせた独立事業
②「介護職員初任者研修」+「調理師」
メリット:介護施設や訪問介護事業において、栄養や食事提供の専門性を加えることで付加価値を生み出せます。
起業例:高齢者向け配食サービスの起業。
③「行政書士」+「ファイナンシャルプランナー」
メリット:法務と財務の知識を持つことで、遺産相続や税金に関するコンサルティングが可能になります。
起業例:相続や資産管理の専門事務所を設立。
④「調理師」+「フードコーディネーター」
メリット:飲食業界での実務スキルに加え、企画やマーケティングの知識を得ることで、魅力的な飲食ビジネスを展開できます。
起業例:カフェの開業や料理イベントの開催
資格取得における注意点
1. 目標に合った資格を選ぶ
再就職や起業の目的を明確にし、それに適した資格を選ぶことが重要です。「自分が何をしたいのか」「その分野で需要があるのか」をしっかり検討しましょう。
2. 費用を考慮する
資格取得には費用がかかります。 時間的余裕のある方は独学でトライする方法で費用を抑えることもできますが、通学する場合は講座の料金、試験費用、交通費などを事前に計算し、予算内で進められる計画を立てましょう。ハローワークや自治体の助成金制度を利用できる場合もあります。
3. 学習スケジュールを無理なく組む
資格によっては学習量が多く、難易度が高いものもあります。特に通信講座や独学での取得を目指す場合、計画的に学習を進めることが成功の鍵です。
4. 実務経験が必要な場合がある
調理師免許など、一部の資格では実務経験が取得条件となる場合があります。条件を事前に確認し、必要な経験を積む計画を立てましょう。
5. 資格の実用性を見極める 資格取得そのものがゴールではなく、取得後にどのように活かすかが重要です。市場の需要や、自分のキャリアプランと照らし合わせて選択することが大切です。
まとめとして・・・
シニア世代が再就職や起業に挑戦する際、資格の取得は強力な助けとなります。、実務で活かしやすい資格が人気ですが、資格を組み合わせることで、より大きな可能性を広げることができます。
わたしは現在も尚、行政法人との業務委託契約によるコンサル業で、企業の新規領域事業のサポートをさせて頂いています。 既に二つの小規模事業を起業し、且つ年金も取得していますので、契約がいつ終わっても大丈夫なように準備をしていますが、契約更新が続いているのは、ファイナンシャル・プランナー二級技能士と貸金業取扱主任者資格の二つ資格が影響しているのではと考えています。
資格取得には時間や費用がかかるため、無理のない計画を立てることが成功への鍵です。最終的には、自分の目指すキャリアやライフスタイルに合わせて最適な選択をすることが重要です。資格を活かして新たなキャリアを築き、充実したセカンドライフの新章をスタートさせたいものです。