#人生100年時代と言われていますが、創業100年を超えている日本の企業はどのくらいあるかご存じでしょうか。 「会社の寿命は30年」と一般的には言われている中で、何社くらいあると思われるでしょうか。

1997年11月、四大証券会社の一角を担っていた「山一證券」が突然経営破綻しました。創業100年を超える名門企業の崩壊は、当時の日本社会に大きな衝撃を与え、多くの人が「大企業でさえ安泰ではない」という現実を突きつけられました。

今年50歳を迎える方々が、ちょうど大学を卒業して就職活動をしていたころの話です。中には山一證券の採用試験を受けた方や、そのライバル企業に入社された方もいるのではと思います。当時30代だった私も、この出来事をきっかけに「自分の会社が潰れたら、自分はどうするのか」と真剣に考え、語学力を磨く決意をしました。そして、その数年後には海外赴任の道を選び、ベトナムで新たなキャリアを築くことになったのです。

そんな経験を経て、私が早期退職し、小さな起業に踏み切るとは想像もしていませんでしたが・・・。

日本に創業100年企業はどれくらいあるのか?
前置きが長くなってしまいましたが、東京商工リサーチによると、2024年時点で創業100年以上を迎えた企業は、全国で45,189社。国内に約440万の企業(営利法人)がある中で、割合にしてわずか1.0%程度に過ぎません。
「思ったより多い」と感じる方もいれば、「たったそれだけ?」と驚く方もいるかもしれません。

企業には、「創業期」「成長期」「安定・拡大期」「衰退・再成長期」といったライフサイクルがあり、約30年で一巡すると言われています。これは1983年に『日経ビジネス』で初めて取り上げられ、翌年出版された『会社の寿命―盛者必衰の理』という本で広く知られるようになりました。
詳しくは著書をご参照ください。

これを機に「企業の寿命は30年」が一般化してきたと思います。
インターネットやITの普及により、時代の変化のスピードはさらに速くなる一方、人生の方は年々延び今や100年時代を迎え、就労年齢、健康年齢もますます長くなっています。

もし皆さんが1997年に新社会人となり、現在50歳を迎えているとすれば、その時に入社したあるいは採用試験を受けた会社も、ちょうどそれから30年という節目を迎えていることになります。 現在も成長期にある企業は別にして、会社も、そしてあなた自身も「次のステージ」へ進むタイミングにきていると感じる人も少なくないのではと思います。

超高齢化時代への変化と自分の再出発が重なるタイミング
今、企業の再編や業績の鈍化、早期退職の募集などに直面し、働き方を見直す50代が増えています。
しかし現実には、50代以降の再就職は厳しく、選択肢は限られています。待遇も、やりがいも、思うように得られないことが少なくありません。だからこそ、いま選択肢として考えたいのが「小さな起業」です。

小さな起業は、決して「大きく稼ぐ」ことを目的とするものではありません。むしろ、50代からの起業準備こそ、「生きがい」や「社会とのつながり」を持ち続けるための一歩となり得ます。大きな企業の中でモチベーションを保つのが難しくても、自分の「好き」や「得意」を活かした小さな事業なら、楽しみながら続けることができるのです。

Taigaコンシェルジュが提案する「段階的な起業スタイル」
私たちTaigaコンシェルジュは、50代・60代の皆さんに、無理なく起業を始める方法を提案しています。その特長は以下の3つです:

  • 再雇用と並行しやすい「小さな起業」のサポート
  • 実際に起業している現役のシニアFP(ファイナンシャルプランナー)が伴走者として支援
  • 「好きなこと・得意なこと」に基づいた“生きがい重視”のスタイル

たとえば以下のような段階的なステップで進めていきます:

  • 50:現職に在籍しながら、起業の準備を始める
  • 60:再雇用やパートと両立しながら、必要な資格取得、WEBスキルの向上などで無理のない範囲で事業をスタート
  • 70代以降:就労環境がさらに厳しくなる中で、年金の補完や生きがいの為の事業活動を健康なうちは続けられる選択肢を持つ

このような流れであれば、経済的な不安を最小限に抑えながら、無理なく“自分らしい働き方”をつくることができます。

起業は「収入」だけでなく「生きる力」を生む
起業にあたっては、特別な資格が必要とは限りません。大切なのは、「自分が楽しく続けられること」「人に感謝されること」「役に立てること」を見つけることです。たとえば、これまでの経験を活かした相談業、講師業、地域のお手伝いなど、形はさまざまです。

もちろん、すぐに安定した収入につながるとは限りません。スキルの習得、資格取得、ネットの活用など、学ぶことも多いですが、自分のペースでステップを踏めることこそ、小さな起業の魅力です。

まとめとして・・・
企業のうち、100年続くのはわずか1%強。一方で、私たちの寿命は100歳近くまで延びる時代になりました。定年後の30年前後をどう生きるか――たとえ再雇用で働けたとしても”第二第三の退職”と言う不安を抱え、若いころのように身を粉にして働き続けるのは現実的ではありません。

企業に依存しない生き方、小さくても、自分らしく続けられる小規模起業。
Taigaコンシェルジュは、そんなあなたの“セカンドライフの設計”を一緒に考え、寄り添いながら伴走します。


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