人生100年時代と言われる今、「働く期間」と「余生」という考え方は大きく変わりつつあります。60歳で一区切りではなく、その後の20年、30年をどう生きるかが問われる時代です。
私は現在、「テナント事業」「セカンドライフのFP相談」「TAIGA起業支援」の三本柱で、社会と関わり続ける働き方を模索しています。その中で、事業を補完し、より実践的な価値提供を行うために、宅建士試験への挑戦を決めました。
宅建士は、不動産取引の専門家としての国家資格であり、住まいや土地に関する重要な判断に関わる責任ある立場です。
特にこれからの時代、
- どこに住み続けるのか
- 持ち家をどうするのか
- 相続や売却をどう進めるのか
といった問題は、多くの方にとって避けて通れないテーマになります。
私自身も、親の介護や故郷の土地問題に直面し、「誰に相談すればよいのか分からない」という現実を経験しました。結局は自分で調べ、動き、判断するしかなかった――この経験が、「同じ立場の方に寄り添える存在になりたい」という思いにつながっています。
今回の宅建士への挑戦は、単なる資格取得が目的ではありません。
50代で新たな事業に踏み出し、60代に入った今もなお「学び続けること」そのものに価値があると考えています。宅建士は、その延長線上にある“実務に直結する学び”であり、今後の活動を支える一つの武器になると考えています。
例えば、
- 起業を志す方には、テナント選びや契約のアドバイス
- セカンドライフ世代には、住み替えや資産整理の相談
- 小規模事業者には、不動産活用の視点提供
といった形で、より具体的で実践的な支援が可能になります。
もちろん、宅建士試験は決して簡単なものではありません。
法律、権利関係、不動産取引実務、税制、建築基準など、幅広い分野が問われ、合格率は例年15〜17%前後。短期間で簡単に取得できる資格ではなく、計画的な学習と継続が求められます。
現在、試験まで残り1か月を切り、日々数時間の学習を積み重ねています。
ただ知識を覚えるだけではなく、「この知識が誰の役に立つのか」を意識することで、学びの質が大きく変わることも実感しています。
ここで強く感じているのが、「リカレント教育(学び直し)」の重要性です。
年齢を重ねてからの学びには、
- 実体験と結びつく深い理解
- 明確な目的意識
- 学びをすぐに活かせる実践性
といった大きなメリットがあります。
若い頃の“受験のための勉強”とは違い、「人生を支える学び」へと変わっていく感覚があります。
資格取得はゴールではなく、あくまで通過点です。
大切なのは、その資格を通じて
- どのような価値を提供するのか
- 誰の役に立つのか
- 自分の人生とどう結びつけるのか
だと考えています。
人生100年時代は、不安と同時に大きな可能性を秘めています。
「まだできるのか」ではなく、
「これから何をするのか」
その選択が、これからの人生を大きく左右します。
今回の宅建士試験への挑戦も、私にとっては人生を再設計するための重要な一歩です。結果がどうであれ、この経験は必ず次につながると考えています。
※本記事は試験前に執筆したものです。
試験結果およびその後の学びについては、2026年2月14日のコラムで詳しくご報告しています。
不合格という結果も含めて、リカレント教育の価値を改めて実感しました。ぜひあわせてご覧ください。
60代で宅建に挑戦して不合格。それでも無駄ではなかった理由|セカンドライフの学び直し
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