9月21日(土)~22日(日)の二日間に渡り自由ヶ丘学園で学園祭が開催されています。
1930年に創設された自由ヶ丘学園高校は、当マイクロ起業の事務所のすぐ斜め前に位置し、2030年に創立100周年を迎える歴史ある学校です。自由が丘駅から徒歩7分ほどの距離にあり、2年前までは男子校でしたが、2023年度から共学化が進み、今年で男女共学2年目となります。
自由ヶ丘学園は、創立当初から自由主義教育を掲げており、その精神と共に自由が丘の街も時代とともに変化してきました。現在、自由が丘はおしゃれなカフェやスイーツの街として特に女性に人気があり、さらには自由が丘駅周辺では都市再開発も進行中です。
自由ヶ丘学園の生徒たちは非常に礼儀正しく、以前は男子校ならではの低く太い声が文化祭などのイベントで響いていましたが、共学化により昨年からは模擬店の呼び込みに女子生徒の明るい声も加わり、男子生徒の声も少し高くなったように(?)感じます。共学化は学校の雰囲気にも大きな変化をもたらしているようです。
2025年度からは、時代のニーズを反映した「プログレス」「アドバンス」「アカデミック」といった新しいコースが設立される予定です。現在、女子生徒は1年生と2年生だけですが、次年度からは全学年に女子生徒が在籍するようになり、それに伴い校舎の増築も進められています。少子化が進む中で、このような学校の拡大は珍しいですが、若者の存在が街や社会に活気を与えているのを感じます。
今年50歳を迎える方々が高校に入学したのは早生まれもありますが、1989年頃かと思います。その当時の高校生の生徒数は過去最多の約564万人で、2024年度には約290万人まで減少しています。このような変化の中で、高校生が目指す職業も、公務員や教師、Youtuberなどへと変化しています。人生100年時代が当たり前となった今の時代、就職して定年まで安心して働き続けられる会社や、給料アップが物価上昇率を越え続ける会社がどれだけあるかをアドバイスするのは難しい時代になってきています。私たちの世代は、ある程度選択肢も多く、拘束時間は長い傾向であったとしても給料もそれなりに上がっていった時代でしたが、今の若い世代の方々はそうした恵まれた環境は少なくなってきているように感じます。
自由ヶ丘学園高校が創設された1930年頃、男性の平均寿命は44歳、女性は46歳でしたが、2024年には男性81.09歳、女性87.14歳に延びています。このような長寿社会の到来によって、若者たちが直面する課題はより複雑化していくと思われます。
今の閉塞感が漂う社会を作り上げた責任の一端が私にはないとは言えませんが、人生100年時代のセカンドライフにおいて「生きがい」と「収入」のバランスを取りながら、楽しんで生きる姿を若い世代に示すことくらいは出来るのではと思っています。彼らに「人生はまだ続き、楽しみ方は人の数だけ・・・」というメッセージを、たとえ遠くちいさな背中であっても見せられれば、重要な役割の一つになるのではと勝手に思っています。
そして、次なる目標として、若い世代を支援するためのベンチャーキャピタル事業の実現が、私の新たなモチベーションになっています。