「定年後、何をして暮らしていこうか」と考えたことはありませんか?
人生100年時代を迎え、50代に差しかかったとき、ふと「この先、どう生きていけばいいのだろう」と考える方も多いのではないでしょうか。
企業による再雇用制度が整いつつあるとはいえ、多くの場合、現役時代より給与は減少し、将来に対する漠然とした不安を拭いきれません。
そんな中で注目されているのが「資格取得」です。
シニア起業&再雇用で人気の資格トップ5
1. 宅地建物取引士(宅建士)
活躍分野: 不動産会社、相続・住み替え相談、賃貸管理
人気の理由: 国家資格としての信頼性が高く、再就職・副業・独立のいずれにも強い。
不動産業界では、宅建士の有資格者が一定数常駐していなければならないと法律で定められており、需要が安定しています。
2. ファイナンシャル・プランナー(FP)
活躍分野: 保険、金融、相続、老後資金相談など
人気の理由: ライフプランの提案を通じて、個人相談やセミナー講師としても活躍できる。
資格は3級から1級、AFP、CFPと段階的にステップアップ可能です。
3. 行政書士
活躍分野: 各種許認可申請、遺言書・契約書作成など
人気の理由: 法務の国家資格で独立開業が可能。
実務経験がなくても登録すれば仕事ができる点が魅力(ただし実務力の習得は必須)。
4. マンション管理士
活躍分野: 管理組合へのコンサルティング、セミナー講師など
人気の理由: 高齢化する管理組合における相談ニーズが急増中。
宅建士や管理業務主任者との組み合わせで専門性を高めやすい。
5. 社会保険労務士(社労士)
活躍分野: 年金、労務管理、助成金申請支援など
人気の理由: 中小企業からのニーズが高く、再雇用や顧問契約も可能。
企業経験が豊富なシニア世代に特に向いています。
私自身の挑戦:宅建士からマンション管理士へ
この中で私が現在保有しているのはFP資格のみですが、今年は宅建士試験と、将来的にはマンション管理士資格にも挑戦していこうと計画しています。
「不動産の資格は若い人向け」というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、私はむしろシニア世代こそ親和性が高いと感じています。
不動産業界は慢性的な人材不足であり、特に高齢者の住まいや相続・売却の相談には、人生経験豊かな人材が求められています。
宅建士の資格を取得すれば、不動産会社で再就職することも、副業として知識を活かすことも可能です。
そして将来的には、自らの経験を活かしてマンション管理士として地域の「住まいの終活」を支援していくことが私の目標です。
資格とセカンドライフ起業の相性
独立起業という視点から見ると、FP・宅建士・マンション管理士はいずれも人気の資格です。
その理由は、個人で活動が可能で、副業や兼業から始められるためです。
たとえ起業が難しくても、資格は再就職活動でも強みになります。
シニア世代が資格を取るメリットと準備のポイント
〈メリット〉
・再就職や副業の幅が広がる
→ 年齢に関係なく、一定のスキルが評価されやすくなります。
・学び直しが生きがいにつながる
→ 知的好奇心が刺激され、生活にハリが生まれます。
・将来の独立に備えられる
→ いきなり起業するのが不安でも、準備期間として兼業で経験を積めます。
〈注意点〉
・勉強時間の確保:家庭や仕事との両立には、時間管理が鍵になります。
・資格取得後の活かし方を考える:「合格して終わり」ではなく、その先の活用方法(出口戦略)が重要です。
・独立には営業力も必要:資格はスタート地点。実務力や人脈、マーケティング力も欠かせません。
宅建士のその先にある「マンション管理士」という展望
宅建士は「不動産の入り口を開く資格」。
それに対して、マンション管理士は「住み続ける安心を支える資格」です。
高齢化が進む今、マンションの住民も管理組合の役員も高齢化しています。
私自身、将来的には宅建士とマンション管理士のダブルライセンスを活かし、シニア世代が安心して暮らし続けられる環境づくりを支援していきたいと考えています。
たとえば、こんなニーズに応えられるようになりたい:
・「終の棲家を探しているが、立地や設備の判断に迷っている」
・「住んでいるマンションが老朽化してきたが、どうすればいいかわからない」
・「マンション管理組合の理事を頼まれたが、専門知識がなく不安」
・「高齢者だと賃貸物件が借りにくい」
こうした悩みを持つ方に寄り添い、人生後半の安心を提供できる存在になることが、私の目指す将来像です。
セカンドライフは「学び」から始まる
50代は、まだまだ新しいことに挑戦できる年代です。
むしろ、これまでの人生経験を”武器”にして、これからの人生を自分らしく切り拓いていく絶好のタイミングとも言えます。
「もう遅い」ではなく、「今がチャンス」。
人生の後半戦を、自分らしく、社会とつながりながら過ごすために――
ぜひ、資格という選択肢を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
私もまた、宅建士試験に挑戦するという一歩を踏み出し、次なるステージに向けて学び続けています。