老後の生活を安心して迎えるためには、早い段階からの計画が重要です。しかし、具体的にどのように計画を立てれば良いのか、どのくらいの資金が必要なのかを明確に把握している人は意外と少ないのが現実です。そこで私は、自分の老後資金計画をシミュレーションし、不足分を明確にするために、2級ファイナンシャルプランナー技能士資格を取得しました。
FP資格は、税金や保険、年金、不動産、資産運用など幅広い分野にわたる知識を学べる資格です。この資格を取得することで、自分の資金計画を立てるスキルを身につけただけでなく、事業計画にも役立つ知識を得ることができました。特に会社を退社・独立したり、早期退職を考えている場合、ライフプラン・保険・年金・税金・資産運用・相続などの手続きなどをすべて自分で行う必要があります。これらを正確に理解し、適切に対応するためにも、FP資格の知識は大いに役立ちます。
定年後を見据えた準備の重要性
私は60代に入ってからこのFP資格を取得しましたが、振り返ってみると、もっと早く、50代のうちから準備を始めていれば、退職を迎える時点で更にしっかりとした計画を立てることができたと思います。老後資金の計画は早ければ早いほど安心感が増します。FP資格を取得したことで、自分の将来についてより現実的で具体的な見通しを持つことができ、定年後の不安を大幅に軽減することができました。
さらに、最近では「リカレント教育」への関心が高まり、社会人が学び直しをすることがブームとなっています。この流れを利用すれば、年齢に関係なくスキルアップを目指すことが可能です。FP資格は、働きながらでも取得しやすい資格の一つです。一日60分程度の学習を3か月続けることが基本的な資格を取得の目安になりますが、私自身の場合は過去問題を何度もリピート学習する方法で勉強し、習得期間を短縮することができました。
資金計画の重要性と起業への応用
資金計画は、個人の老後だけでなく、事業にも欠かせないものです。例えば、起業する際には事業計画書を作成し、収支予測や資金調達の計画を立てる必要があります。FP資格で得た知識は、これらのプロセスにおいても大いに活用することができました。私は老後資金計画を学ぶ過程で、結果的に起業に必要なスキルも習得することができ、自分のキャリアの新たな一歩を踏み出す助けとなりました。
このように、FP資格は老後の生活設計だけでなく、さまざまな場面で活用できる実用的な資格です。また、資格を取得したことは、自分のスキルや知識を証明する手段にもなり、再就職活動の際にも有効に活用できます。
まとめとして
リカレント教育は、社会人がライフステージに応じた新しいスキルを学ぶための良い機会です。50代や60代からの学び直しは、年齢に関係なく挑戦でき、人生を豊かにするきっかけとなり、老後の資金計画を立てる上で、FP資格の取得は非常に有益です。この資格は、自分自身の生活設計をより具体的かつ現実的にするだけでなく、事業や再就職などの新しい挑戦にもつながります。定年後の不安を軽減し、安心して新しい生活を始めるためにも、早い段階から準備を進めることが重要です。FP資格以外の分野でも、まずは一日30分のルーティン学習から始めてみることをおすすめします。
50代、60代という年齢に関係なく、学ぶことに遅すぎるということはありません。退職してからの遅い起業準備にコロナ禍と親の介護で想定外のことはありましたが、結果的にこの資格を取得していたことで起業に行かせ自分の人生をより豊かに、そして安心して過ごせる基盤を築くことに繋がっていると思います。