年収ベースでは、1997年の日本の平均年収、正規と非正規を合わせた年収で467万3000円に対し、
2024年度の平均給与は全体:2024年の平均年収は426万円で、前年から12万円アップ 男女別では、男性は481万円で前年から17万円、女性は366万円で10万円アップしました。 年収中央値で見ると、全体で380万円となり、前年から20万円アップにはなります、が・・・
1997年と比較してみると「所得増」と言えるのか、「失われた30年」の歪さを感じます。
大手企業中心に初任給引き上げの動きが加速し、人手不足の中、優秀な若手確保を狙い、月30万円台に達する企業が増加。「ユニクロ」のファーストリテイリングは初任給を33万円、年収を500万円超に改定。金融機関では東京海上日動火災保険が最大41万円、三井住友銀行が30万円に引き上げ予定。明治安田生命保険、大手証券会社や商社、大手建設業でも30万円超への増額が相次ぐ・・・。各社が若年層を手厚くする背景には、少子化や中高年層に比べた定着率の低さがあり、人材獲得競争が激化する中、大企業を中心に賃上げの動きが広がりつつあるようです。
出典:時事通信社 時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト
一方、低水準の給与に甘んじてきた就職氷河期世代など中高年層の賃上げ率は相対的に低いのが実情です。また、2024年の上場企業の早期・希望退職者の募集人数は、1万人を超え、これは3年ぶりの1万人超えで、2023年比では3.2倍の水準です。
募集社数は57社で、募集人数は前年の3倍に急増しています。
このような状況で政府は社会人生涯現役を奨励していますが、定年退職後の再雇用先の確保や待遇改善が課題として浮き彫りになっています。
人生100年時代 第二の人生の再就職の「初任給」のアップは当面期待できそうもありません。
今我々にできることは・・・
1.50代現業のある内から再スキル習得(学び続ける習慣を作る)
・新しいスキルを学ぶ: ITスキル、語学、専門知識など、新たな分野に挑戦し続ける。
・柔軟な思考を持つ: 新しい考え方や変化に対応する柔軟性を持ち、学びを通じて自己成長を楽しむ。
2. 自己実現と目標を持つ(キャリアの棚卸、老後資金計画表の作成)
・ライフワークを見つける: 自分が情熱を持てる活動やテーマを探し、それを追求する。
・目標を設定する: 小さな目標で良いので具体的に設定し、日々の行動の指針とする。
3. 社会との繋がりを大切にする(社会人生涯現役を目標に家族とは別に自分自身のコミュニティを形成)
・コミュニティに参加する: 地域活動やボランティア、趣味のサークルに積極的に参加することで、他者との交流を深める。
・多世代交流を促進する: 若い世代との交流を通じて刺激を受け、互いに学び合う関係を築く。
4.何より健康を維持する
・何においてもまず身体が資本:社会とのつながりは健康寿命を引き上げます。
・心身の健康: 定期的な運動やバランスの取れた食事、ストレス管理や趣味を通じて心をリフレッシュする。健康診断を定期的に受け、体調を管理する。