※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。
「60歳を過ぎたら、ゆっくり老後を楽しむ」――。
そんな時代は、すでに大きく変わり始めています。
現在、日本では60代以降も働き続ける人が急増しています。もはや「定年退職」という言葉より、「定年耐職」のほうが現実に近いのかもしれません。
実際、最新の内閣府「令和7年版 高齢社会白書」によると、60〜64歳男性の就業率は84.0%、65〜69歳でも62.8%に達しています。女性も60〜64歳で65.0%、65〜69歳で44.7%と高水準です。つまり、65歳を過ぎても“働くことが当たり前”の時代になっているのです。
さらに、日本の高齢化率は29.3%。
約3人に1人が高齢者という超高齢社会に突入しています。
なぜ60代以降も働き続ける人が増えているのか
背景には、次のような理由があります。
- 年金だけでは将来に不安がある
- 医療費・介護費の増加
- 物価上昇
- 住宅ローンが残っている
- 子ども支援の長期化
- 「まだ元気だから働きたい」という意識の変化
特に近年は、老後資金への不安から「働けるうちは働く」という考え方が一般化してきました。
しかし現実は、決して甘くありません。
シニアが希望する「事務職」は狭き門
シニア世代に人気なのは、身体的負担の少ない事務職です。
ですが、特別な専門スキルや実績がない場合、希望する条件で採用される人は決して多くありません。私自身の実体験としても、年齢が上がるほど「希望する仕事に就く難易度」は上がっていくと感じています。
実際、高齢になるにつれ、仕事の内容も大きく変化していきます。
55〜59歳では20%以上を占めていた事務職は、年齢とともに減少し、65歳以降では割合が大きく下がります。一方で増加しているのが、農業、運搬、清掃、包装などの現業職です。
もちろん、会社や病院、学校などで専門職として活躍し続ける方もいます。ですが全体傾向としては、「これまでと同じ仕事を同じ条件で続ける」ことは難しくなっていく時代と言えるでしょう。
だからこそ「小さな起業」という選択肢
ここで視点を変えてみてはいかがでしょうか。
私は、これからのセカンドライフには「小規模起業(極小起業)」という選択肢が非常に重要になると考えています。
定年後の人生は、今や20年〜30年続く時代です。
会社に依存せず、自分の経験・趣味・得意分野を活かして、小さく収入を得る仕組みを持つ――。これは単なる副業ではなく、「人生後半の働き方改革」だと思っています。
坂本貴志氏の ほんとうの定年後 では、「月10万円程度の収入でも家計の安心感は大きく変わる」と語られています。
私自身、年金受給世代になって実感していますが、この“月10万円”は非常に現実的で大きな意味を持ちます。
セカンドライフの仕事は「生きがい」が重要になる
若い頃の仕事は、
- 家族を養う
- 教育費を払う
- 住宅ローンを返す
など、「稼ぐこと」が中心だった方も多いと思います。
しかし、50代・60代以降は少し変わってきます。
- 人とつながりたい
- 社会に役立ちたい
- 好きなことを仕事にしたい
- 自分の居場所を持ちたい
そんな価値観が強くなっていく方も少なくありません。
だからこそ、セカンドライフでは「大きく稼ぐ起業」ではなく、
- 小さく始める
- 固定費をかけない
- 無理をしない
- 自分のペースで続ける
という“小規模起業”が相性の良い働き方になるのです。
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60代からの起業は「経験」が最大の武器になる
若い起業家には、体力やスピードがあります。
一方、60代には、
- 人生経験
- 信頼
- 人脈
- 失敗経験
- 専門知識
- 対人力
があります。
実は、これらは小さなビジネスでは非常に強い武器になります。
特に現在は、WordPressや生成AIなどを活用すれば、以前より低コストで情報発信や集客も可能になりました。
「年齢的に遅い」のではなく、むしろ人生経験を活かせる時代になったとも言えるのです。
働くことは、お金以上の意味がある
働くことには、収入以外にも大きな価値があります。
- 規則正しい生活になる
- 人との交流が生まれる
- 社会との接点を持てる
- 孤立を防げる
- 生きがいにつながる
そして何より、「自分の居場所」を持つことができます。
これは、セカンドライフにおいて非常に重要なことだと思います。
小さく始め、必要なら法人化もできる
最初は個人事業として始め、事業が軌道に乗れば法人化するという流れも可能です。
法人化すれば、
- 社会保険への加入
- 厚生年金の対象
- 配偶者の扶養活用
- 節税対策
など、選択肢も広がります。
もちろん、最初から大きく始める必要はありません。
大切なのは、「収入」「生きがい」「社会とのつながり」をバランスよく持続できることだと思います。
60代からの働き方は、“我慢して働く”だけではなく、“自分らしく働く”時代へ変わり始めています。
ゆっくり、自分のペースで。
小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
参照: 内閣府 令和7年版高齢社会白書
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だからこそ、自分に合った形を見つけることが大切です。
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