65歳以上の4人に1人が働く時代、日本の“生涯現役社会”の現実とは
※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。
世界的に高齢化が進む中、日本は依然として「高齢者が働く国」として世界トップクラスに位置しています。
最新の国際比較では、日本の65歳以上の就業率は主要先進国の中でも非常に高い水準にあり、韓国と並んで“超高齢就業社会”へ突入しています。特に日本では、70代以降も働き続ける人が増加しており、「定年後も働く」が当たり前の時代になりつつあります。
一方で、その背景には、
- 年金だけでは不安な老後
- 物価上昇
- 長寿化による生活費増加
- 再雇用後の収入減少
といった現実もあります。
しかし近年は、「生活のため」だけでなく、
- 社会とのつながり
- 生きがい
- 健康維持
- 自分らしい働き方
を求めて働くシニアも増えています。
本稿では、2026年最新データをもとに、日本の高齢者就業の現状、世界ランキング、今後の課題、そして50代から準備しておきたい“生涯現役時代の働き方”について解説します。
2026年最新|65歳以上就業率の国際比較ランキング
最新のOECD・各国統計をもとにすると、65歳以上の就業率は以下のような水準となっています。
| 順位 | 国名 | 65歳以上就業率 |
| 1位 | 韓国 | 約38% |
| 2位 | アイスランド | 約33% |
| 3位 | 日本 | 約25〜26% |
| 4位 | ニュージーランド | 約25% |
| 5位 | メキシコ | 約24% |
| 6位 | コロンビア | 約22% |
| 7位 | イスラエル | 約21% |
| 8位 | スウェーデン | 約19% |
| 9位 | チリ | 約19% |
| 10位 | アメリカ | 約18% |
日本は依然として世界トップクラスの高齢者就業国であり、欧米主要国を大きく上回っています。
特に注目されるのは、日本と韓国の高さです。
欧米では「65歳=引退」という価値観が比較的強い一方、日本では、
- 人手不足
- 年金不安
- 健康寿命の延伸
- 再雇用制度の普及
などを背景に、高齢者の労働参加が急速に進んでいます。
日本の高齢者就業率はなぜ高いのか?
1.70代でも働く人が増えている
▶「もし今、少しでも気になった方は」それは行動のタイミングかもしれません。
現状を整理するだけでも十分意味があります。無理な勧誘は一切ありません
総務省や労働関連統計では、日本の高齢者就業率は右肩上がりで推移しています。
日本の高齢者就業率の推移
| 年 | 60〜64歳 | 65〜69歳 | 70歳以上 |
| 2013年 | 58.9% | 38.7% | 13.1% |
| 2018年 | 68.8% | 46.6% | 16.2% |
| 2020年 | 71.0% | 49.6% | 17.7% |
| 2023年 | 74.0% | 52.0% | 18.4% |
| 2025年推計 | 75%前後 | 53%前後 | 19%前後 |
特に65〜69歳の就業率は50%を超え、「65歳で引退」は既に過去の常識になりつつあります。
また、70〜74歳でも約3人に1人が働いているとされ、75歳以上でも働く人は増加傾向にあります。
高齢者の働き方に起きている変化
2.「定年後の再雇用」だけではなくなった
以前は、
- 定年後に再雇用
- 嘱託社員
- パート勤務
が主流でした。
しかし近年は、
- 小規模起業
- 副業
- 業務委託
- フリーランス
- オンライン活用型ビジネス
など、「会社に雇われない働き方」を選ぶシニアも増えています。
特に50代後半から、
- 自分の経験
- 趣味
- 人脈
- 地域とのつながり
を活かした“小規模起業”への関心が高まっています。
一方で深刻化する「シニア雇用の現実」
3.高齢者の多くは非正規雇用
高齢者就業が増える一方で、課題もあります。
65歳以上の就業者の多くは、
- パート
- アルバイト
- 契約社員
- 短時間勤務
などの非正規雇用です。
再雇用後に、
- 年収が半分以下
- 責任だけ残る
- モチベーション低下
というケースも少なくありません。
つまり、日本の高齢者就業率の高さは、「働きたい国」という側面だけでなく、「働かざるを得ない国」という現実も含んでいます。
2026年以降にさらに進む“生涯現役化”
4.70歳就業時代は加速する
日本では少子高齢化により、労働力不足が深刻化しています。
そのため政府も企業も、
- 70歳までの就業機会確保
- シニア雇用拡大
- リスキリング
- リカレント教育
を急速に進めています。
しかし、多くの企業では再雇用制度に限界も見え始めています。
つまり今後は、
「会社に残れるか」よりも、
「会社以外でも収入を作れるか」
が重要な時代になっていきます。
50代から準備したい「第二の仕事」
5.セカンドライフは“定年後”では遅い
これからの時代は、
- 定年前から副業を始める
- 小さく試す
- デジタルを学ぶ
- 自分の商品を持つ
ことが大切になります。
特に重要なのは、「スキルの棚卸し」です。
例えば、
- 営業経験
- 管理職経験
- 趣味
- 地域活動
- 介護経験
- 海外経験
- 人脈
も、見方を変えれば価値になります。
実際、近年は、
- シニア向け講師
- コンサルタント
- 地域ビジネス
- 小規模サロン
- ネット販売
- 情報発信
など、低リスクで始められる仕事も増えています。
社会人生涯現役で「自分らしく働く」ために
高齢者就業率の高さは、日本社会の大きな特徴になっています。
しかし本当に重要なのは、
「何歳まで働くか」
ではなく、
「どう働くか」
です。
年金や再雇用だけに依存するのではなく、
- 自分の強みを活かす
- 社会との接点を持つ
- 無理なく続ける
- 小さくても自分の収入源を持つ
ことが、これからのセカンドライフでは重要になります。
生涯現役とは、
「無理して働き続けること」ではありません。
自分の価値観に合った働き方を選びながら、社会とゆるやかにつながり続けることです。
50代は、その準備を始める最後のゴールデンタイムかもしれません。
出典・参考
労働政策研究・研修機構(JILPT)国際労働比較2026
OECD Employment Rate Data
OECD Labour Force Participation Rate
▶「これからの生き方を考えたい方へ」正解は一つではありません。
だからこそ、自分に合った形を見つけることが大切です。
小さな一歩が、これからの安心につながります。無理な勧誘は一切ありません。
【関連記事】
定年後の仕事はどう作る?早期退職・役職定年後に選ぶ「小さな起業」とホームページ活用法
「#50代からの起業は遅いと感じる方も多いですが、実は最も現実的な選択肢の一つです」
#50代からの起業資金|融資・補助金に頼らない4つの目の新しい選択肢「恩送りファンド」
2025年「早期退職1万7,875人」の衝撃|黒字リストラ時代に50代が直面する現実と対策
50代・60代は「人材過剰」?それでも生きがいを失わない働き方とは|人生100年時代の現実と対策
50代で役職定年を迎えた後の新しい選択
50代からのセカンドライフ設計|仕事がない時代に“経験を活かす働き方”とは
50代からの人生設計|「人生曲線」で見つける本当にやりたい仕事

