その会社さんは、ベンチャー企業ではなく愛媛県にある創業104年の株式会社サカワさんです。
週休3日制といえば、政府が推進する「働き方改革」の一環として注目されていますが、導入している企業は日本全体で7.5%に留まっているのが現状です。その中で、給与を維持しつつ、休みを増やすこの制度を成功させた同社の取り組みが話題となっています。
出典:9月28日OA テレビ朝日サタデーステーションテレ朝news (tv-asahi.co.jp)
愛媛県東温市に本社を構える株式会社サカワさんは、創業は1920年の黒板メーカーです。最近では、黒板用プロジェクターの開発が成功し、全国に1万台以上導入されるなど、技術革新にも積極的です。この技術革新に加え、1年半前に導入した週休3日制が、さらなる業績向上に貢献しました。
サカワさんが導入したのは、休みが1日増えても給与が変わらないという、従業員にとって最も魅力的な制度です。しかし、ただ導入しただけではなく、いくつかのルールを設けています。例えば、週休3日制をまず月1回の頻度からスタートし、生産性が極端に下がれば制度を見直すこと、休みを水曜日に固定し、業務の締め切り効果で生産性を上げること、そして会社全体が休むのではなく、従業員を2チームに分けて交代で休むなどの工夫を行っています。
この制度により、従業員は私生活の充実を図ることができています。たとえば、ある部長は音楽活動に専念でき、双子の子どもを持つマーケティングリーダーは、育児や自分の時間を確保できています。公共機関の利用や子育てにゆとりが生まれるなど、従業員の満足度は向上し、リフレッシュによって生産性も向上しているといいます。
また、週休3日制が従業員の働き方にも変化をもたらしました。生産性を高めるために効率的に業務を進め、仕事を翌日に持ち越さない工夫が生まれた結果、会社の業績も過去最高を記録しました。今後は、週休3日を月2回に増やすことも検討しているそうです。
サカワの坂和寿忠社長は、「従業員ファーストで考えれば、それが最終的に生産性や業績向上に繋がる」と確信しており、今後もこの制度を進化させていく方針です。
サカワの成功事例は、働き方改革の象徴的な例となっています。週休3日制の導入で生産性を向上させながら従業員の私生活を充実させることに成功した同社の取り組みは、今後の企業経営に新たな指針を与えています。従業員ファーストで考えることが、最終的には業績の向上に繋がるという坂和社長の言葉は、休日増=給与減という固定概念の中で経験を積んできたわたくしでは中々発想できないアイデアだと感じています。
50代から起業を目指す方々は、これまでのキャリアや経験を基に事業を始めることが重要ですが、その際、今までの既成概念に囚われず自分自身の働き方に対する柔軟性や多様性を受け入れることも成功の鍵になるのではと思います。
私自身、50代で起業を始めた際は何とか起業一本で、軌道に乗れば人を増やしてとシャカリキになっていましたが、本業一本で食べていける時代ではないことに気づき、次第に起業一本に絞り込まず、一人起業で再雇用との兼業で、且つ起業してから5年たって駄目だったらやめれば良いかな、くらいに柔軟に対応するように心がけるようにして臨んだ結果、今では業務委託契約、極小=マイクロ起業、年金と3つのポートフォリオで社会人生涯現役を継続中です。