※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。
2024年11月のニュースでは、2024年11月15日時点で「早期・希望退職募集」が2021年以来、3年ぶりに1万人を超えるペースで増加していると報道されました。
そして2025年〜2026年にかけても、
大企業を中心に「人員構成の見直し」「役職定年後の処遇変更」「DX化による組織再編」などを背景に、50代を対象とした早期・希望退職募集は引き続き注目されています。
その中で、多くの50代会社員が最も気になるのが、
- 「早期退職すると退職金はいくらもらえるのか?」
- 「定年退職と比べて損なのか得なのか?」
- 「退職後の生活は大丈夫なのか?」
という点ではないでしょうか。
今回は、2026年版として最新動向を踏まえながら、
- 早期退職金の相場
- 定年退職金との比較
- 大企業・中小企業別の違い
- 50代で準備しておくべきこと
をわかりやすく解説します。
早期退職金の相場は?
早期退職を検討する際、多くのサラリーマンが最も気になるのは「退職金の相場」です。
退職金は、
- 勤続年数
- 会社規模
- 退職理由
- 就業規則
- 役職
- 退職金制度の有無
によって大きく異なります。
特に「早期退職優遇制度」を利用した場合は、通常の自己都合退職より退職金が割増されるケースが多くあります。
厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」によると、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)の平均退職金は以下の通りです。
退職理由別|退職金相場比較
| 退職理由 | 退職金相場 |
| 早期優遇退職 | 約2,266万円 |
| 定年退職 | 約1,896万円 |
| 会社都合退職 | 約1,738万円 |
| 自己都合退職 | 約1,441万円 |
出典:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」
つまり、早期・希望退職は「割増退職金」が加算されることで、定年退職より高額になるケースも少なくありません。
なぜ早期退職金は高いのか?
企業側は、早期退職制度を利用してもらうために、
- 基本給○か月分を加算
- 特別退職金を上乗せ
- 再就職支援サービスを提供
するケースがあります。
実際、私自身も早期退職組ですが、当時は「基本給24か月分の増額提示」がありました。
一見すると魅力的に見えます。
しかし重要なのは、
「退職金が増えても、その後の収入が止まる」
という現実です。
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50代前半で退職した場合、
- 年金支給まで10年以上
- 再就職で年収減少
- 役職定年後の待遇悪化
- 住宅ローン
- 親の介護
- 子どもの教育費
などが重なることも少なくありません。
そのため、「退職金が多い=安心」ではなく、
“退職後のキャッシュフロー設計” が極めて重要になります。
勤続年数別|退職金の相場
大企業(大卒)の場合
| 勤続年数 | 自己都合退職 | 会社都合退職 |
| 30年(52歳) | 1,707万円 | 1,915万円 |
| 35年(57歳) | 2,163万円 | 2,365万円 |
| 38年(60歳) | 2,269万円 | 2,528万円 |
中小企業(大卒)の場合
| 勤続年数 | 自己都合退職 | 会社都合退職 |
| 30年(52歳) | 654万円 | 754万円 |
| 33年(55歳) | 776万円 | 876万円 |
| 定年退職 | — | 1,092万円 |
大企業と中小企業では退職金格差が大きい
表を見ても分かる通り、退職金には企業規模による大きな差があります。
特に中小企業では、
- 退職金制度がない
- 企業型DCのみ
- 功労金程度
- 業績悪化で減額
というケースも珍しくありません。
そのため、
「自分は退職金をいくらもらえるのか」
を50代のうちに具体的に確認しておくことが重要です。
確認すべき項目は、
- 就業規則
- 退職金規程
- 企業年金
- 確定拠出年金(DC)
- 退職所得控除
- 再雇用後の条件
などです。
2026年は「50代リスク」が現実化しやすい時代
近年は、
- 若手給与アップ
- 初任給30万円時代
- DX人材への投資
- 役職定年制度
- ジョブ型雇用
などが進む一方で、
50代以降の人件費見直しが進む企業も増えています。
つまり、
「まだ会社にいるから安心」
とは言い切れない時代になっています。
もちろん、会社を否定したいわけではありません。
ただ、50代は、
- 会社依存リスク
- 健康リスク
- 介護リスク
- 収入減少リスク
が重なりやすい年代です。
だからこそ、
“会社以外の収入口” を少しずつ作る準備
が重要になってきます。
50代で準備したい「副業・小さな起業」
最近は50代から、
- 小さな副業
- 小規模起業
- 自分の経験を活かした仕事
を始める方も増えています。
例えば、
- ブログ
- コンサル
- 地域サービス
- 講師業
- Web発信
- 小規模EC
- 趣味を活かした活動
など、「固定費を抑えた小さな仕事」は比較的始めやすくなっています。
特に今は、AIやWebツールの進化により、
- ホームページ作成
- SNS発信
- コンテンツ制作
- 情報発信
を個人でも行いやすい時代です。
50代から大きな起業をする必要はありません。
むしろ、
「生活防衛型の小さな収入口」
を育てておくことが、将来の安心につながるケースもあります。
まとめ|50代になったら一度は退職金の確認を
早期・希望退職のニュースを見ると、不安になる方も多いと思います。
ただ、重要なのは「不安になること」ではなく、
“事前に準備しておくこと”
です。
2026年現在、
- 早期・希望退職募集の増加
- 50代処遇の変化
- 定年延長
- 年金不安
- 物価上昇
など、会社員を取り巻く環境は大きく変化しています。
だからこそ、50代を迎えたら一度、
- 自分の退職金相場
- 年金見込み額
- 毎月の生活費
- 住宅ローン
- 老後資金
- 副収入の可能性
を確認してみることをおすすめします。
早期退職制度は、場合によっては「人生を立て直すきっかけ」になることもあります。
そのためにも、
“会社だけに依存しない準備”
を少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
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