60代で管理職はわずか数%――役職定年時代に50代が準備すべき「次の働き方」とは

※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。

「このまま会社にいれば、65歳以降も何とかなる」

そう考えている50代の方は少なくありません。
しかし現実には、日本企業の管理職ポストは50代後半をピークに急減しています。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」などを見ると、管理職比率は50代後半でピークを迎えた後、60代では大きく減少します。特に部長職・課長職は、60代になると極端に少なくなる傾向があります。
部長職の割合が60代前半で8.8%、後半では2.7%、課長職ではさらに低く、60代前半で2.9%、後半ではわずか0.5%にとどまります。

つまり、多くの人にとって、

  • 「役職を外れる」
  • 「給与が下がる」
  • 「現場側に戻る」
  • 「再雇用で待遇が変わる」

という変化は、“特別なこと”ではなく、これからの標準的なキャリアになりつつあるということです。

なぜ60代の管理職は少ないのか

背景にあるのは、日本企業が長年続けてきた「年功序列型」の雇用構造です。

かつての日本企業は、

  • 若手社員が大量に入社する
  • 年齢とともに役職が上がる
  • 定年前に退職する人も多い

という人口ピラミッド型で成り立っていました。

しかし2026年の現在、日本は少子高齢化が進み、

  • 若手不足
  • 50代以上の社員増加
  • 定年延長・70歳就業時代

へと大きく変化しています。

その一方で、管理職ポストの数は急には増えません。

結果として、

「社員は高齢化するのに、役職ポストは足りない」

という構造的な問題が起きています。

「役職=安定」の時代は終わりつつある

以前は、

  • 課長
  • 部長
  • 支店長

といった肩書きが、そのまま収入や社会的信用につながっていました。

しかし今後は、

「役職に就いていること」よりも、

  • 現場で成果を出せるか
  • 専門性があるか
  • 社外でも通用するか
  • 自力で価値提供できるか

が重要視される時代に変わっていく可能性があります。

実際、多くの企業では、

  • 役職定年
  • ジョブ型雇用
  • 専門職制度
  • 再雇用制度の見直し

が進み始めています。

特に50代以降は、「管理する人」よりも、「実務で価値を出せる人」の評価が高まる傾向が強くなっています。

2026年以降、企業側に求められる変化

今後の日本企業では、年齢ではなく“役割”で活躍できる仕組み作りが重要になると思われます。

例えば、次のような流れです。

1.役職定年後の“新しい役割”を整備する

管理職を外れた後も、

  • 若手育成
  • 技術継承
  • 社内コンサル
  • 現場改善
  • 顧客対応支援

など、経験を活かせるポジションが必要になります。

50代・60代には、若手にはない「修羅場経験」があります。

それを組織資産として活用できる企業は、今後強くなる可能性があります。

2.中高年のリスキリング支援

AIやデジタル化が進む中で、

  • ITスキル
  • SNS発信
  • Web活用
  • オンライン営業
  • 生成AI活用

などを学び直す必要性も高まっています。

特に2026年は、生成AIを活用できるかどうかで、生産性格差が広がり始めています。

「今さら無理」ではなく、

“今からでも始める人”が、セカンドライフで強い時代になってきています。

3.柔軟な働き方への対応

今後は、

  • 週3勤務
  • 業務委託
  • 副業容認
  • リモートワーク
  • 小規模兼業

など、「会社一本」ではない働き方がさらに広がると思われます。

会社の変化を待つだけでは危険な時代

▶「もし今、少しでも気になった方は」それは行動のタイミングかもしれません。
現状を整理するだけでも十分意味があります。無理な勧誘は一切ありません

ただし、ここで重要なのは、

「企業や政府が変わるのを待つだけでは遅い」

ということです。

役職や会社に依存したまま60代を迎えると、

  • 収入減少
  • モチベーション低下
  • 社会との接点喪失
  • 将来不安

に直面するケースも少なくありません。

だからこそ、50代のうちから、

「会社の外にも、自分の居場所を作る」

ことが重要になってくると思います。

50代から始めたい“第二のキャリア準備”

1.副業・小規模起業に挑戦する

これまでの経験は、大きな資産です。

例えば、

  • 営業経験
  • 管理経験
  • 海外経験
  • 人脈
  • 専門知識

は、小規模ビジネスでは十分な強みになります。

最近は、

  • WordPress
  • SNS
  • ChatGPT
  • Canva
  • YouTube

などを使えば、大きな初期投資をせずに情報発信や集客も可能になりました。

「定年後にゼロから始める」のではなく、

“50代のうちに小さく始める”

ことが、リスクを下げるポイントになると思います。

2.地域や社会との接点を持つ

仕事以外のコミュニティを持つことも重要です。

  • 地域活動
  • ボランティア
  • 趣味コミュニティ
  • 介護経験の共有
  • 同世代支援

などは、収入以上の“生きがい”につながることがあります。

人生100年時代では、「会社だけ」が社会との接点ではなくなっています。

3.“専門家型”へキャリアを再構築する

管理職経験を活かして、

  • 顧問
  • アドバイザー
  • コンサルタント
  • 講師
  • 個人事業

として活動する道もあります。

特に、

「自分では当たり前と思っている経験」

が、他人から見ると大きな価値になるケースは少なくありません。

まとめ|50代は“役職後”を考え始める時期

人生100年時代では、

「最後まで同じ役職を維持する」

という働き方は、現実的ではなくなりつつあります。

これからは、

  • ポストオフ
  • 役職定年
  • 再雇用
  • 収入変化

を前提に、キャリアを考える時代です。

だからこそ50代は、

  • 継続雇用で働く未来
  • 小規模起業する未来
  • 社会貢献型で生きる未来

この複数の選択肢を、早めにシミュレーションしておくことが重要だと思います。

「会社の肩書き」が外れた後に、
自分は何で社会とつながるのか。

その準備を始めることが、これからのセカンドライフでは大切になっていくのではないでしょうか。

▶「これからの生き方を考えたい方へ」正解は一つではありません。
だからこそ、自分に合った形を見つけることが大切です。
小さな一歩が、これからの安心につながります。無理な勧誘は一切ありません。

【関連記事】
定年後の仕事はどう作る?早期退職・役職定年後に選ぶ「小さな起業」とホームページ活用法
「#50代からの起業は遅いと感じる方も多いですが、実は最も現実的な選択肢の一つです」
#50代からの起業資金|融資・補助金に頼らない4つの目の新しい選択肢「恩送りファンド」
2025年「早期退職1万7,875人」の衝撃|黒字リストラ時代に50代が直面する現実と対策
50代・60代は「人材過剰」?それでも生きがいを失わない働き方とは|人生100年時代の現実と対策
50代で役職定年を迎えた後の新しい選択
50代からのセカンドライフ設計|仕事がない時代に“経験を活かす働き方”とは
50代からの人生設計|「人生曲線」で見つける本当にやりたい仕事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次