小さな起業の二つ目を立ち上げてから4年目で、経済基盤が安定して社会人としての#生涯現役生活が見えて来ました。 わたしの個人的なケースですが、今回は、何をヒントに起業を立ち上げ、そして業態転換してきたかについて経験を元に共有させて頂ければと思います。

小規模起業において持続&成長し続けるには、時代や市場のニーズを的確に捉え運営コストを抑えることが重要になります。私自身の、うまく行ったこと失敗したこと等の経験をもとに、これから小規模起業を考える方々のヒントになればと、4つのポイントをお伝えしたいと思います。 ご参考になれば幸いですが、 ひとつ一つの文章が長くなりますので、4回に分けてご紹介させて頂ければと思います。

1/4:その会社(事業、サービス)が無くなると人々が困り、社会生活にどうしても必要とされる事業を選ぶ 
自由が丘でアジアン雑貨ショップから起業をスタートしましたが、世の中にはたくさんの雑貨ショップが存在し、取扱商品も多岐にわたります。 また、生活に絶対的に必要なモノは少なく、ウインドウショッピングで偶然目についたものや立ち寄って衝動的に買っていただくパターンが多い傾向があります。 
好景気でお財布が緩みがちな時は、売上も伸びましたが、失われた30年の間に成長も鈍化すると必要最小限のモノだけを購入する消費者行動になり、品揃えのストックも1個や2個では済まなく在庫費用が嵩み、折からのSDGsの浸透とコロナ禍もあり業態転換しました。

・雑貨店から、専科店に
・カラダと自然にいいものだけを取り扱う

をコンセプトに商品カテゴリーを絞り、自然環境に影響を与えない天然石と自然素材のアパレルを中心に取り扱いを転換。 EC展開もしましたが、自然素材のショップは競合が乱立して差別化が難しいので、現在は事務所に研磨機を併設し原石から加工する独自の天然石の専門店として、小規模ですが安定的に利益を出し持続しています。

ある雑貨ショップが今日なくなったとして、明日からどれだけの人が困るのか、また流通業界の雄と、かつて言われた百貨店に行かないと手に入らない商品は今どれくらいあるのか。 1990年初め頃まで、百貨店は一大エンターテイメントの場でしたが、現在ではインターネット通販が普及し、商品選択の幅が飛躍的に広がり、そのため、ECが台頭した今の時代に百貨店が果たす役割は限られていると思います。 

一方で、IT関連業界、高齢者向け終活支援のように社会的なニーズが拡大している分野は、有望な事業領域になっています。これらの分野では、提供するサービスが生活に密接に関わるため、持続可能なビジネスが構築できると思います。
つまり、起業する場合は、今無くなっても社会生活においてあまり影響のない事業・サービスの周辺領域は避けた方が良く、またサービスを提供する上でインターネットの活用は不可欠であると言えると思います

また、起業を考える上でどの層をターゲットにするかということも重要になります。
以下は、2024年版 世界の平均年齢ランキング(CIA)ですが、
1位:モナコ            56.9歳
2位:サンピエール島・ミクロン島  51.2歳
3位:日本              49.9歳

日本は、世界で第3位の平均年齢になっています。 
わたしの場合は、天然石は30代以上の女性がターゲットになりますが、コンサルタント業は、シニア層をターゲットに設定しています。 小規模起業では大手企業に太刀打ちできないため、この層は一部の健康食品や終活サービス会社以外は積極的に参入して来にくい(ニッチ市場の可能性が大)こと、65歳以上の高齢者の人口が2024年に3625万人になり今後も増えていくことなどから、この層で必要とされるサービス、事業を起こせれば、先行優位性を醸成し持続的成長の可能性は高くなると考えています。

出典:CIA The World Factbook(ザ・ワールド・ファクトブック)

これから伸びる業界今後衰退する可能性のある業界
IT業界百貨店業界
インターネット広告業界家電量販店業界
ロボット・AI業界テレビ業界(オールドメディア)
EC業界銀行業界
倉庫・物流業界総合広告代理業
医療・介護業界弁護士・税理士
エンタメ業界(動画・ゲーム)証券業界

次回はシニアマーケットの可能性について共有させて頂きたいと思います。

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