※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。
「年金は60歳からもらえるって本当?」
「65歳より遅らせた方が得なの?」
こうした疑問は、多くの人が老後を考え始めたときに必ずぶつかります。
結論から言うと――
▶ “得する年齢”は人によって違います。
なぜなら、年金は
- 受け取り開始の年齢
- 健康状態
- 貯蓄や働き方
によって「総額」が大きく変わるからです。
この記事では、
✔ 繰り上げ・繰下げの仕組み
✔ 損益分岐点(何歳で逆転するか)
✔ 後悔しない選び方
を、2026年最新制度ベースでわかりやすく解説します。
年金は何歳からもらえる?【基本ルール】
日本の公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)は
▶ 原則65歳から受給
ただし、以下のように選択が可能です。
- 繰り上げ受給:60~64歳
- 繰下げ受給:66~75歳(※法改正で拡大)
繰り上げ受給とは?【早くもらう代わりに減額】
60歳~64歳で前倒しして受け取る方法です。
メリット
- ✔ すぐに収入を確保できる
- ✔ 早く受け取れるため「もらい損」を防ぎやすい
▶ 特に
「働けない」「収入が不安定」な人には現実的な選択です。
デメリット
- ❗ 一生減額される
- ❗ 1か月あたり0.4%減
- ❗ 60歳開始なら 最大24%減額
- ❗ 一度決めたら変更不可
- ❗ 配偶者加給年金などに影響する場合あり
▶ **“早く安心を取る代わりに、生涯の受取額は減る”**のが特徴です。
繰下げ受給とは?【遅らせるほど増える】
66歳~75歳まで受給を遅らせる方法です。
メリット
- ✔ 1か月ごとに0.7%増額
- ✔ 最大で 84%増額(75歳)
▶ 長生きするほど圧倒的に有利
デメリット
- ❗ 受給開始まで収入ゼロ期間が発生
- ❗ 早く亡くなると損になる
- ❗ 税金・社会保険料が増える可能性
- ❗ 医療・介護費が増える時期と重なる
▶ “長生き前提の戦略型”の選択です。
【最重要】損益分岐点は何歳?
結論:
▶ 約77〜78歳が分岐点
- それより前に亡くなる → 繰り上げ有利
- それ以上生きる → 繰下げ有利
どっちを選ぶべき?後悔しない判断基準
年金は「正解」ではなく
▶ “戦略”で決めるものです。
以下の4つで判断すると失敗しにくくなります。
① 健康状態・寿命の見込み
- 持病あり → 繰り上げ寄り
- 健康で長寿家系 → 繰下げ有利
② 貯蓄・収入の有無
- 貯蓄が少ない → 繰り上げ
- 余裕あり → 繰下げで増やす
③ 働く予定
- 仕事継続 → 繰下げしやすい
- 無収入 → 繰り上げ現実的
④ 家族・介護リスク
- 介護費用が必要 → 早め受給
- 配偶者への影響 → 慎重判断
▶「資金面の不安を一度整理しておきたい方はこちら」無理な勧誘は一切ありません。
知らないと損する制度改正(2022年以降)
✔ 繰下げ上限が
▶ 70歳 → 75歳に拡大
✔ 最大増額
▶ 84%アップ
✔ 一部繰下げも可能
(例:基礎年金だけ繰下げ)
▶ より柔軟に“戦略設計”できる時代になっています。
実際の選択割合(意外な現実)
- 繰下げ受給
- 国民年金:2.2%
- 厚生年金:1.6%
- 繰上げ受給
- 国民年金:24.5%
- 厚生年金:0.9%
▶ 多くの人は
「早くもらう安心」を選んでいるのが現実です。
まとめ|結局、何歳でもらうのが正解?
答えはシンプルです。
▶ 「あなたの人生設計に合うタイミング」が正解
- 不安を減らす → 繰り上げ
- 資産を増やす → 繰下げ
この違いです。
最後に|迷ったらやるべきこと
年金は一度決めると変更できません。
だからこそ重要なのは
▶ シミュレーション
- 何歳まで生きた場合の総額
- 貯蓄の減り方
- 介護・医療費
これを見える化することで
「後悔しない選択」ができます。
正解は人それぞれ
年金の繰り上げ・繰下げに「正解」はありません。自分の健康状態、貯蓄、家族の状況、ライフプランなどを総合的に見て、「自分にとっての安心」を優先することが大切です。
迷ったら、年金事務所やFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談するのもおすすめです。
参照: 厚生労働省の「2023(令和5)年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」001359541.pdf
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