「起業したいわけではないのですが、相談してもいいのでしょうか?」
TAIGA恩送りファンドへのお問い合わせを考えている方の中には、そのように感じている方もいらっしゃると思います。
実は私自身も、50代になった頃はまさに同じような状態でした。
定年が少しずつ現実味を帯びてきて、60歳で退職するのか、それとも再雇用で65歳まで働くのか。
まだ起業すると決めていたわけでもなく、具体的な目標があったわけでもありません。
ただ一つ感じていたのは、人生100年時代と言われる中で、65歳以降の20年、30年という時間は、これまで歩んできたサラリーマン人生と同じくらい長いということでした。
この先の人生をどう生きるのか。
何を大切にしていくのか。
定年後の生き方やセカンドライフについて、漠然と考え始めていました。
セカンドライフを相談できる場所が見つからなかった
そこで私は、セカンドライフやセカンドキャリアについて包括的に相談できる場所はないかと探しました。
時間を見つけてはインターネットで調べましたが、見つかるのは、
- 〇か月で月収100万円
- FIREを実現する投資術
- 失敗しない起業法
- 今すぐ転職
そんな情報ばかりでした。
もちろん、それらが悪いわけではありません。
ただ、当時の私が求めていたのはそういうことではありませんでした。
起業するかも決まっていない。
投資をしたいわけでもない。
転職したいわけでもない。
ただ、これからの人生をどう生きていくのか、一度立ち止まって整理したかったのです。
しかし、そのような相談先はなかなか見つかりませんでした。
▶「もし今、少しでも気になった方は」それは行動のタイミングかもしれません。
現状を整理するだけでも十分意味があります。無理な勧誘は一切ありません
最初に考えたのは起業ではなく資金計画でした
考えた末にたどり着いたのは、
「健康なうちは社会とつながっていたい」
というシンプルな答えでした。
そのためには、自分で仕事をつくる力も必要ではないか。
そう考え、56歳での早期退職を視野に入れ始めました。
まず取り組んだのは起業のアイデアではなく資金計画でした。
もし60歳まで働いた場合と比べて、どのくらい収入が減るのか。
退職金の割増制度も含めて試算してみると、早期退職した場合でも実質的には58歳半頃まで働いたのと同程度の収入を確保できることが分かりました。
つまり、60歳まで働いた場合との差は約1年半分程度でした。
そこで私は、
「その差を5年間で埋めることができないだろうか」
と考えました。
最初から生活費のすべてを稼ごうとしたのではありません。
まずは不足する1年半分を補うことを目標にしたのです。
勢いで退職するのではなく、
「どこまでなら失敗できるのか」
を先に計算してみたのでした。
小さく始めて、小さく失敗する
最初に取り組んだのは小さな事業でした。
その後もいくつかの挑戦をしてきましたが、思うようにいかないことも多く、閉じた事業もあります。
成功より失敗の方が多かったかもしれません。
それでも、小さく始めて、小さく失敗しながら続けてきた経験が、今の私につながっています。
現在もいくつかの小さな事業を続けていますが、正直なところ、50代・60代からの起業は決して簡単ではありません。
収入への不安もあります。
失敗への不安もあります。
家族への責任もあります。
私自身も今なお試行錯誤の途中です。
67歳になって感じること
ただ一つ言えるのは、67歳になった今も社会とのつながりを持ち続けることができていることに、大きな充実感を感じているということです。
もし当時の私が、
「失敗するかもしれないから」
という理由だけで何も行動しなかったら、今とは違う人生になっていたかもしれません。
だからといって、誰もが起業するべきだとは思っていません。
地域活動でもいい。
ボランティアでもいい。
趣味でもいい。
再雇用でもいい。
大切なのは、どんな形であっても社会との接点を持ち、自分が納得できる時間を過ごすことではないかと思っています。
TAIGA恩送りファンドが目指していること
TAIGA恩送りファンドも、
「起業させるための場所」
ではありません。
私自身が50代の頃に探しても見つけることができなかった、
「これからの人生を少し整理してみる場所」
として始めた取り組みです。
起業するかどうかを決める場所でもありません。
人生の答えを出す場所でもありません。
これまで歩んできた人生を振り返り、
これからどんな時間を過ごしたいのかを考える場所です。
ですから、
まだ起業するか決まっていなくても大丈夫です。
むしろ、決まっていないからこそ、一度立ち止まって考えてみる価値があるのかもしれません。
私自身も50代の頃は答えを持っていたわけではありません。
ただ、
「自分のこれからを、会社の制度や定年だけで決まる人生にはしたくない」
「健康なうちは社会とつながっていたい」
そんな思いだけは持っていました。
もし今、
- この先の人生を少し考えてみたい
- 定年後の生き方に迷っている
- セカンドライフの方向性を整理したい
- 起業するかどうかは決まっていない
そんなお気持ちがあるなら、それは決して特別なことではありません。
私も同じところからスタートしました。
このコラムが、これからの人生を考える際の一つの参考になれば幸いです。
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だからこそ、自分に合った形を見つけることが大切です。
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