※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。
ベトナム赴任時代、私は“祈祷師”に救われた(?)ことがあります。
そして今振り返ると、あの祈祷師こそ「極めて完成度の高い小規模起業家」だったのではないかと感じています。
■ 顔が倍に腫れたあの日、頼ったのは医者ではなく祈祷師だった
1992年、ベトナム駐在中。
私は首筋のリンパ腺が腫れ、頬から顎にかけて顔が二倍くらいに膨れ上がりました。
外資系の病院で抗生物質を処方されましたが、思うように効かず、這うようにして会社へ通う日々。
一人駐在だったため、仕事を止めるわけにはいきませんでした。
そんな私を見かねたドライバーのLoiが言いました。
「俺に任せろ」
半日スケジュールを空け、車で40分。
大通りから細い路地へ入った先に、一人の老婆が待っていました。
彼女はホーチミンでは知られた祈祷師でした。
■ ろうそくとお神酒、そして祈りの儀式
祈祷は静かに始まりました。
仏壇に火を灯し、呪文のような言葉を唱える。
ろうそくの火を口で覆い、次にお神酒を含んで私の顔に吹きかける。
スラックスには蝋と雫が落ちていきましたが、初めての体験に、ただ身を任せるしかありませんでした。
最後に渡されたのは、白い塗り薬と薬草。
「帰ったらこれで汗を出し切れ」
指示通りにすると、2日後には腫れが引き始めました。
祈祷が効いたのか。
それとも自然治癒だったのか。
正直、それは分かりません。
しかし一つだけ、はっきり言えることがあります。
そこには“確かな需要”があったということです。
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■ 祈祷師=怪しい?いや、極めて合理的なビジネスだった
当時のベトナムでは、
- 医療が十分でない
- 情報が少ない
- 不安を抱える人が多い
そんな環境の中で、「心と体の不安を和らげる存在」として祈祷師が機能していました。
これはビジネスとして見ると非常にシンプルです。
- 初期投資:ほぼゼロ
- 資格:不要
- 集客:口コミ中心
- 提供価値:安心感・納得感
つまり、
▶ “人の不安を解消するサービス”を提供する所謂“小規模起業”
と言えるのでは、と。
■ 日本でも同じ構造がある|占い師という市場
日本では祈祷師は表立って多くは見かけませんが、
その代わりに広く浸透しているのが「占い師」です。
テレビ番組やSNSでも人気があり、すでに一つの市場を形成しています。
この占い師という仕事も、構造は非常に似ています。
- 初期投資が少ない
- 特別な資格が不要
- 個人で始められる
- 継続的な需要がある
そして何より、
▶ 不安な時代ほど“心の拠り所”は求められる
という点です。
■ 小規模起業の本質は「スキル」ではなく「需要」
多くの人はこう考えます。
「資格がないと起業できない」
「特別なスキルが必要」
しかしそうである必要はありません。
▶ 需要がある場所に、仕事は生まれる
ベトナムの祈祷師も、日本の占い師も、
- 人の悩みに寄り添い
- 解決の“きっかけ”を提供し
- 対価を得る
という意味では、同じビジネスモデルです。
■ インターネットが“師業”をさらに広げた
今は当時と決定的に違う環境があります。
それが「インターネット」です。
- Zoomでの占い
- SNSでの集客
- noteやブログでの発信
これにより、
▶ 地域に縛られない小規模起業が可能になりました
個人の経験や価値観そのものが商品になる時代です。
■ “士業”だけが安定ではない。“師業”という選択
日本では、
- 司法書士
- 行政書士
- 宅建士
といった“士業”が安定職として人気です。
しかしこれからは、
▶ 占い師・カウンセラー・コーチなどの“師業”
も同じように注目される時代になると考えています。 (もうなっている?)
なぜなら、
- AIでは代替しにくい
- 人の感情に寄り添う仕事
- 経験がそのまま価値になる
からです。
まとめ|需要があれば、そこに起業のチャンスがある
ベトナムで出会った祈祷師。
あの不思議な体験は、今の私の考え方に大きな影響を与えています。
あらためて整理すると、
- 人は不安になる
- 不安には対価が払われる
- 解決手段は必ずしも“医療や資格”である必要はない
そして、
▶ そこにビジネスは成立する
小規模起業とは、特別なことではありません。
むしろ、
▶ 「誰かの困りごとに、自分なりの形で応えること」
それだけです。
もし今、
「自分にできることはない」と思っているなら、
一度こう考えてみてください。
▶ “過去の自分が困ったこと”は何だったか?
誰もが初めて経験する人生100年時代の未来には
どんな需要が予測されるか・・・
そこに、次のビジネスの種があるかもしれません。
▶「何から始めるべきか整理したい方へ」アイデアがあっても、進め方が分からないまま止まっている方が多いです。まずは一度、頭の中を整理してみませんか。無理な提案は一切ありません。
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