50代からのマイクロ=極小起業は、社会人生涯現役を目指せる可能性が高い選択肢の一つであることを何度かお伝えしていますが、#セカンドライフを続ける中で、家族や仕事と大きく関わり、避けては通れない #ライフイベントについてが、今回のテーマです。

私自身は、母が94歳で亡くなるまでの経験、そのあとの義父の認知症介護等を通じて、親の介護や相続、葬儀、墓仕舞いなど、多くの手続きや調整、決断が必要であることを痛感しました。これらのライフイベントはできるだけ早めに打ち合わせすることが非常に重要で、事前に備えることで周りとの齟齬を最小にし、トラブルになることを防ぐことができると思います。

介護・相続・墓仕舞いの経験から学んだこと
親の介護や相続、相等に関して、50代を過ぎるあたりから現実感をもって頻繁に関わるようになります。私自身、親の要介護を想定していなかった時期もありましたが、実際には避けられない問題として直面しました。親の介護、相続、お墓の問題など、50代後半になるとこれらのライフイベントが矢継ぎ早に押し寄せてくる感じがします。私の母親は94歳で旅立ちましたが、その際には、要介護、田舎の土地相続、お墓等に関する問題が一気に押し寄せ、田舎が遠方だったこともあり多くの時間と想定外の費用が発生することになりました。

遺言書はありましたが、事前にしっかりと打ち合わせをしていなかった上に、コロナ禍と重なり、起業と再雇用の兼業で事業を進めていましたが、再雇用でのフルタイム勤務はこの段階で難しいと判断し起業一本に絞りました。 
日本の昔ながらの文化で、生きてる間の葬儀や相続などの話題は不謹慎だと見なされることもあるかもしれませんが、平均寿命が50代60代までの頃の話であれば理解できるところもありますが、人生100年時代においては、手続きや介護をする家族もある程度年齢を重ねていますので、早めに親や身内と打ち合わせすることも重要なのではと思います。 当事者や関係者が年齢を重ねて認知症になった人がでた場合には、成年後見人が必要になったり対応が複雑になることも多くなります。

親の介護に向けた打ち合わせ
親の介護に関しては、誰がどのようにケアするか、早い段階から家族で打ち合わせをしておくことが重要です。私の場合、母は遠方に住んでおり、姉弟で話し合った結果、88歳まで姉が同居し、遠距離別居での介護は、頻繁に会うことが難しいため、89歳からわたしが東京に引きとることにしました。 母の要介護申請は東京で行い、要支援2から始まり要介護3、要介護5、最終的には二番目に重い要介護4に戻りました。 要介護4の段階で特別養護老人ホームに申し込みましたが、順番待ちが900番前後で、こちらは要介護3で早めに申し込むべきであったと反省し、在宅介護に切り替えました。 在宅介護を選んだあとは、訪問入浴や訪問診療、介護食の手配などをケアマネさんと介護サービス会社と協力して進めました。

介護には多大なエネルギーが必要であり、特に仕事をしながら介護をする場合、心身共に大きな負担となります。家族全員での協力体制を整えておくことが不可欠です。姉たちは月に一度から二度、私たちの家に来て介護サポートをしてくれましたが、それでも多くの時間と労力を要します。 要介護3~4になると施設に呼び出されたり、在宅サービスでヘルパーさんが毎日のように出入りし、2~3時間の外出もままならなくなります。 企業に勤めている方が、介護離職をせざるを得ない理由が明確になった瞬間です。

葬儀・供養・納骨に対する事前準備
母が亡くなる前に、葬儀や供養、納骨に関しても事前に打ち合わせをしていました。母は家族葬を希望しており、墓仕舞いをして永代供養にすることを決めていました。こうした決断は、生前に親に直接尋ねることで進めることができ、後々のトラブルを避ける助けとなります。ただ、実際に母が亡くなった後は、田舎でのお墓の魂抜きや市役所での証明書の取得が必要であったり、墓仕舞い、過去帳などどこに聞けばいいのか解らず大変でした。

相続に関する問題と対策
母の相続に関しても、東京に母を呼び寄せた段階から姉弟で話し合っていました。実家の土地に関しては、姉弟の中で必要なものがいればその人が相続する形にしましたが、結局誰も欲しいと言わなかったため、私が長男として相続しました。土地の登記料や固定資産税の納付は現在も続けていますが、早期にこれらを話し合うことで、トラブルを避けることができまたと思いますが、平戸市役所に土地の返納を申し入れましたが断られ、納税は続いてはおりますので私的には継続課題として残っています。

現金の相続に関しては、父を早くに亡くし母子家庭だったため蓄えはほとんどありませんでした。そのため、姉たちに放棄してもらい、私が年金管理を引き継ぎました。金銭的な問題が少なかったこともあり、相続に関する揉め事は起こりませんでしたが、現金などの相続が発生する可能性のある家庭では、事前に話し合いを行うことが非常に重要だと思います。 

物の整理と仏壇の処分
母の遺品整理に関しては、形見の品以外は廃棄処分を行いました。大きな仏壇を母が持っていましたが、先祖代々の位牌を過去帳にまとめ、大きな仏壇は処分し、コンパクトな仏壇に変更しました。こうした決断も身内の確認を取りつつ進めていき準備しておくことで、実際に整理を行う際の負担が軽減されたのではと思います。

ライフイベントに備えることの重要性
親の介護、相続、葬儀、墓仕舞いといったライフイベントは、誰にでも必ず訪れるものです。これらを想定しているのといないのでは、いざという時に大きな負担がかかり、結果として家族、仕事、起業活動にも支障をきたすことになると思います。 特に、継続雇用、再雇用でセカンドライフをお考えの方々は、起業より融通が利きにくい場合がありますので、人生100年時代を迎えた今、早めに行動することで、家族や自分自身にかかる負担を軽減できるのではと思います。

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