※本記事は2026年時点の情報に基づき一部更新しています。
私は約2年間、認知症の介護を経験しました。
期間としては長くはありませんが、「初期 → 中期 → 末期」までを一通り経験し、その現実の厳しさを痛感しました。
この記事では、
- 認知症の進行ごとのリアルな変化
- 施設選びで失敗しないためのポイント
- 早期発見のために家族ができること
を、実体験ベースでお伝えします。
「これから介護が始まりそうな方」「すでに悩んでいる方」にとって、少しでも判断の助けになれば幸いです。
認知症の初期症状|気づきにくい“違和感”がサイン
最初に感じたのは、
- 会話の食い違い
- 物忘れの増加
- 判断力の低下
といった、ごく日常にもあり得る変化でした。
そのため、「年齢のせい」と見過ごしやすいのが初期症状の怖さです。
さらに大きな壁になるのが、
▶ 本人が検査を拒むケースが多いこと
この段階で認知症と確定するのは非常に難しく、結果として発見が遅れるケースが多いと感じました。
中期症状|生活が一変するタイミング
症状が進むと、
- 今いる場所がわからない
- 家族の顔が認識できない
- 徘徊や暴力行動
といった変化が現れます。
私たちもこの段階で、はじめて地域包括支援センターへ相談しました。
▶ 結論として
「少しでもおかしい」と思った時点で相談すべきです。
▶将来の介護について少しでも不安を感じたら【無料相談(60分)で、今の状況を整理できます】 ※「何から考えればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
この時期は、
- 在宅介護の限界
- 施設入所の判断
という大きな決断を迫られるタイミングでもあります。
施設入所の現実|1年で3回転所した理由
私たちは施設入所を選択しましたが、現実は想像以上に厳しいものでした。
- コロナ禍による面会制限
- 入所中の骨折 → 寝たきりへ
- 認知症の急速な進行
さらに大きな問題は、
▶ 老健施設は3〜6ヶ月で転所が必要になること
結果として、1年間で3つの施設を移ることになりました。
これは精神的にも、家族にとって大きな負担になります。
認知症末期|身体機能の低下と完全介助
末期になると、
- 家族の認識ができない
- 嚥下障害(食事が難しい)
- 失禁・運動障害
といった身体的な問題が中心になります。
この段階では、
▶ 24時間の介助が必要な状態になります。
施設選びの結論|最終的に選んだのは「介護医療院」
約30〜40施設を調べた結果、私がたどり着いた結論は以下です。
■ 特養・老健の課題
- 医療設備が不十分
- 緊急対応が難しい
■ 介護医療院のメリット
- 医療対応が可能
- 長期入所ができる
- 急変時も安心
▶ 結論
重度になった場合は「介護医療院」が最も現実的な選択肢
ただし、費用は所得によって変わるため、事前確認が必須です。
成年後見人の必要性|避けて通れない現実
意思疎通が難しくなると、最終的に必要になるのが「成年後見人」です。
- 月額:約2万〜3万円
- 家庭裁判所が選任
- 専門職(司法書士など)が選ばれるケースも多い
私たちも最終的に、司法書士の方へ依頼しました。
新薬「レカネマブ」が示す希望と課題
2023年、日本ではアルツハイマー病治療薬
レカネマブが承認されました。
▶ 軽度段階であれば改善の可能性あり
しかし現実は、
- 検査を受けない
- 発見が遅れる
という課題が依然としてあります。
早期発見のカギは「事前の約束」
私が強く感じたのは、
▶ 元気なうちの“合意”がすべてを左右する
ということです。
例えば、
「何かおかしいと感じたら、一緒に検査に行こう」
この一言があるかどうかで、未来は大きく変わります。
一人で抱えないでください|認知症は“誰にでも起こる”
現在、
▶ 65歳以上の約6人に1人が認知症
と言われています。
つまり、これは特別な問題ではなく、
誰の家族にも起こり得る現実です。
だからこそ、
- 地域包括支援センターに相談
- 早めの情報収集
- 周囲のサポート活用
が何より重要です。
【提案】認知症介護経験は「社会に役立つ資産になる」
この経験を通じて私は、
▶ 認知症介護経験者による地域支援サービス
には大きな可能性があると感じました。
- 同じ悩みを持つ家族へのサポート
- 実体験ベースのアドバイス
- 介護後の社会復帰のきっかけ
これはまさに、
小規模起業の有力なテーマ
になり得ます。
まとめ
認知症介護は、
- 早期発見
- 適切な相談
- 正しい施設選び
で大きく負担が変わります。
そして何より、
▶ 一人で抱え込まないこと
これが最も重要です。
▶「親の介護、そろそろ考えた方がいいかも」と感じた方へ
まだ何も始まっていない段階でも問題ありません。むしろ、早い段階で整理しておくことで
後の負担や迷いを大きく減らすことができます。うまく言葉にできていなくても大丈夫です。
無理な提案は一切ありません。
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