#50代からの起業で成功する為に大事なことは、極小さく一人で始めることと 家族、身近な人からの理解です。 注:「説得」ではないです。

50代からの起業で成功するために大切なことは、まず極力小規模で始め、一人でできる範囲でスタートすることです。そして、何よりも家族や身近な人々の理解を得ることが重要です。この際、家族を「説得」するのではなく、共に歩む姿勢が大切です。

私が50歳を過ぎた頃、家族に対してこう切り出しました。「人生100年時代の到来により、60歳を過ぎてもさらに30年近くの人生が残っている。65歳を過ぎると家庭内での居場所がなくなる可能性もあるため、セカンドライフについて考え始めている」と。この背景には、当時勤めていた会社で55歳の時点で定年退職のオプションを3つの中から選ぶ必要があったことがあります。その選択肢は①現職で60歳定年、②57歳で役職定年後、65歳まで再雇用、③56歳で早期退職の3つでした。多くの同僚は①か②を選びましたが、私は「60歳以降の人生はどうなるのか?」という疑問を抱きました。そこで、早期退職の割増金と60歳までの収入を計算したところ、58歳半ばまでの収入と同等の額に達することが分かり、2年間の準備期間を持つことができると判断して、③の早期退職を選びました。

起業を選んだ理由は、早期退職後にやりたいことを探すにも資金が必要だと感じ、再就職活動を始めたものの、これまでの実績や経験が思うように評価されず、希望する企業に採用される可能性が非常に低かったためです。仮に再就職できたとしても、再び定年を迎えるリスクがあるため、65歳以降も社会との繋がりを持ちたい私にとって、定年のない起業は自然な選択に思えたのです。 因みに、早期退職を選んだのはその年で私を含めてたった二人だけでした。

起業は決して一人で完結するものではありません。家族の理解と協力が不可欠です。もし家族の理解が得られないのであれば、起業を見合わせた方が良いとも思います。ある調査によれば、約4割の人が起業や独立に対して家族から反対を受けているそうです。これはシニアに特化したデータではありませんが、それでも家族の了承をすんなり得ることは少ないと思います。

家族が反対する主な理由には以下の点が挙げられます。
・収入の不安定さや失敗のリスク
・起業が軌道に乗るまでの家族との時間の減少
・社会的な地位や会社の信用度の低下

特に、専業主婦や主夫がいる家庭では、家計が主な収入に依存しているため、経済的な不安が反対の理由となることが多いでしょう。そこで、現職があるうちに副業から始め、リスクを軽減しながら家族の理解を得ることが大切になります。

起業に家族の理解を得るためには、以下の点を分かりやすく伝えることが有効です。

1.極小規模で一人起業から始める
自分の棚卸と人生曲線を作成し、好きなことや得意なことを仕事に
して、高リスクを取らず小規模で始めることが理想的です。万が一失敗しても、負債を最小限に抑え られ、家族の理解も得やすくなります。

2.副業・兼業としてリスクをヘッジする
50代は起業準備の期間と捉え、いきなり起業するのではなく、副業として必要な資格を取得し、WEBスキルを習得するなど、しっかり準備を進めることが有効です。

3.ドラフト案でも事業計画を立てる
家族の理解を得るためには、中長期的な事業計画を立てることが重要です。ライフイベントに合わせた 資金計画を立てることで、家族も安心して応援してくれるでしょう。

    最後に、撤退条件を明確にしておくことも大切です。起業において撤退の判断は難しいため、進捗を家族と共有し、計画的に進める必要があります。そのため、現職があるうちに準備を進め、退職前に少しでも顧客や売上を確保しておくことが理想です。資金計画を作成し、家族の理解を得ながら起業を進めることが、成功への鍵となります。

    マイクロ起業コンシェルジュのコンセプトは、一攫千金を狙うのではなく、好きな仕事を通じて生涯現役として社会と繋がり続けることです。家族の協力と家事分担も忘れず、まずは身近な人々への感謝と恩返しを大切にしてください。私の会社員時代の家事分担は”ゴミ出し”だけで95:5でしたが、起業後は掃除や洗濯も含めて40:60まで家事シェアが進みました。理想は50:50ですが、これも将来介護などが必要になった際の備えになると考えています。 
    そんなこんなのお話をご自宅ではなく、少しお洒落なカフェ等で切り出してみては如何でしょうか。

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