自由が丘の再開発とセカンドライフの小規模起業支援|TAIGA恩送りファンド ――変わりゆく自由が丘から、新しい一歩へ恩をつなぐ

小規模起業を支えるTAIGA恩送りファンド、私も小さなリニューアル

2026年9月17日、自由が丘駅前に「JIYUGAOKA MUSE SQUARE(自由が丘ミューズスクエア)」がオープンします。自由が丘一丁目29番地区の再開発によって誕生した、商業施設、事務所、住宅などからなる新しい街の拠点です。

長く自由が丘を見てきた私にとって、駅前の風景が大きく変わることには、期待とともに少しの寂しさもあります。しかし、街は時代に合わせて姿を変えながら、新しい人や仕事、文化を受け入れてきました。今回の開業も、自由が丘が次の時代へ踏み出す一つの節目なのでしょう。

街が新しくなる今、自由が丘を本拠地とするTAIGAと、私自身のこれからについても、改めて考えてみました。

再開発と新空港線で変わる自由が丘

自由が丘では、ミューズスクエアだけでなく、駅周辺の複数の地区でまちづくりの検討が進んでいます。さらに、新空港線、いわゆる「蒲蒲線」の第一期整備計画も国から認定されました。

計画では、自由が丘駅から京急蒲田駅付近までの所要時間が、現在の約37分から約15分へ短縮されると見込まれています。第一期だけで羽田空港へ直接つながるわけではありませんが、将来、自由が丘と国内外を結ぶ人の流れが大きく変わる可能性があります。

建物や交通が変われば、街を訪れる人も、そこで生まれる仕事も変わります。一方で、街の魅力をつくるのは、大きな建物だけではありません。商店や小さな事業、そこで暮らし、働き、挑戦する一人ひとりの存在も、自由が丘らしさを形づくっているのではないでしょうか。

自由が丘で築いた生活の基盤

TAIGAの本拠地も自由が丘にあります。私自身、親からまとまった資産を受け継いだわけではなく、会社員として働きながら、長い時間をかけてこの地に生活の基盤を築いてきました。

広告会社に33年間勤務し、そのうち17年間は海外関連の仕事に携わりました。ベトナムとインドでの通算12年間の駐在や新規開拓を経験する一方、56歳で早期退職した後には、次の方向を見つけられず、約1年半にわたって迷った時期もありました。

決して一直線に進んできたわけではありません。それでも現在は、三つの生活の柱と年金で少しずつ整い、大きくはなくても、誰かのために使える時間と余裕が生まれました。

その少しの余裕を自分たちだけのものにするのではなく、社会へ少しずつ還元したい。その思いから取り組んでいるのが、TAIGAの「恩送りファンド」です。

TAIGAと私も、少しリニューアル

これまで私は、ジェトロのコンソーシアムパートナーとして、5年間にわたり中小企業の海外展開支援に携わってきました。そして2026年10月からは、公益社団法人目黒区シルバー人材センターに登録し、地域に関わる活動も始めます。

海外へ挑戦する企業を支える仕事と、自分が暮らす地域を支える仕事。規模や内容は異なりますが、「これまでの経験を誰かの役に立てる」という点ではつながっています。

年齢を重ねたからこそ、経験を自分の中に抱えたまま終わるのではなく、身近な社会へ少しずつ手渡していきたい。目黒区シルバー人材センターでの活動も、TAIGA恩送りファンドも、私にとっては同じ地域貢献の延長線上にあります。

自由が丘の街が新しくなるこの時期に、TAIGAも私自身も、役割を少しずつ見直していく。大げさな転換ではありませんが、これも私なりの小さな「リニューアル」なのかもしれません。

小さな挑戦が、街と自分を少しずつ変える

TAIGA恩送りファンドは、セカンドライフに小規模起業を目指す人へ、返済不要の資金と継続的な伴走支援を届ける試みです。大きな投資や急成長を求めるものではありません。これまで培った経験や技術、好きなことを生かし、自分らしく社会とつながりたい人の「最初の一歩」を支えることを目指しています。

私たちにできることには限りがあります。一度に多くの人を支援することもできません。それでも、一人の小さな挑戦が仕事を生み、人をつなぎ、やがて地域の新しい魅力につながることがあります。だからこそ、無理に規模を追わず、一件一件の挑戦と丁寧に向き合っていきたいと考えています。

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奇しくも9月12日に放送されたNHK『ブラタモリ』では、誕生から約100年を迎えた自由が丘が取り上げられ、「自由すぎる」街づくりの歴史が紹介されました。自由が丘は、行政任せにせず、自分たちの手で商業施設や街の魅力をつくってきた「自主自立」の精神を持つ街でもあります。

その自由な発想と自主自立の精神は、小規模起業を応援するTAIGAの考え方にも通じます。

これから自由が丘の街は、さらに大きく変わっていくでしょう。その変化をただ享受するだけでなく、この街に支えられてきた一人として、受け取った恩を次の人へ繋いでいきたいと思います。

新しい建物が街の未来をつくるように、一人ひとりの小さな挑戦も、街や自分自身を少しずつ変えていきます。変わりゆく自由が丘から、TAIGAは自由な発想を大切にしながら、小さくても確かな「恩送り」を始めます。

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